enoki181
2022-09-16 19:55:13
49074文字
Public リプレイ
 

【モノトーンミュージアム】奇妙な国に潜む影 ~呪われし地と囚われの花婿~【リプレイ】

シナリオクラフトのログ。紡ぎ手たちが因習村に乗り込んで花婿を救う話。
PL:成海さん、守部さん、柳さん、エノキ


▼シーンプレイヤー:ヘルマンクルーク

ヘルマンクルーク:「ピエール、お久し振りです!」
あれから数時間後ぐらいあと、村の外で待っているピエールを迎えに行きます。
手にはあのかわいい包装がされた砂糖菓子がふたつ。
かりかりで甘いそれは、魔法でもかかったかのようにきれいな形を保っています。
「お待たせしてしまいましたね」

ピエール:来ないかもしれない。ちょっとだけ不安に思っていたところに、待ち望んでいた友達の声が響く。ぱっと顔をあげて、思った通りの姿があって安心した。

「へるくん!……たくさん待ったけど、いいんです、来てくれたから!」

村の中がざわざわしていて、何人も走って逃げていく姿を見て。それでも来てくれるんだって信じてて、よかった。
手の中にある砂糖菓子を見て、笑顔を深めます。

ヘルマンクルーク:「ハイ!ワタクシは嘘つきません!」
仮面の奥の瞳がにこりと笑って、それから砂糖菓子を手渡します。
「これ食べて今まであったこと、全部忘れましょう。この先どうするかは……
少し間が空いて、うんと頷き
「一緒に考えます!」

ピエール:「へるくん、ありがとう」
友達の手をそっと取る。

「でも、忘れたくないこともたくさんあるんです。村の皆によくしてもらったこととか、へるくんとお友達になれたこととか。どうしてこんなことになっちゃったのかはわからないですけど……
村のほうをちらりと見て。叫び声が上がっている。……ううん、僕にできることはない。
「あの、へるくん。考えながら、一緒に旅してくれますか?夢だったんです」

ヘルマンクルーク:「そのお願いは……
和やかな空気が、ちょこっとだけ止まります。
ピエール。旅ってきっと期間限定で、しかも大変ですよ。
そう言おうか悩んだ末に、結局止めて
「ピエール、アナタが望むなら一緒に行きましょう!楽しくなることは保証します!」

ピエール:「一緒なら絶対楽しいです!へるくんは物知りですよね。たくさん教えてください。でも、僕と一緒にもたくさんの思い出を作ってくださいね!」
「へるくんのお菓子、ゆっくり食べたいかなぁどこまで行きましょうか」

ヘルマンクルーク:「今度はもうちょっと遠くに行きましょう」
いずれ終わってしまう。
そんな旅でも君が横で笑ってくれるなら、素敵な物語になるだろう。
「いつかはふたりで、ずっととおく。それもいいですね!」

ピエール:「はい!」

にこにこ、へるくんに笑う。
君のお喋りしてくれる外の世界の話が好きだった。
これからは一緒に歩いていけることが楽しみでしかたない。

「ずっとずっと、とおく!楽しみですね!」

ヘルマンクルーク:きっと、今度、いずれ、いつか。
一体いつまで君に、未来のことを黙っているつもりなんだろう。
ふたりの旅立ち、後日談。
舞台の続きは次の物語で。