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ななき
2024-04-14 01:18:50
10701文字
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吸死
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紫煙で測る距離
(ドラロナ)煙草と距離がテーマの短編、連作。
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二.ギルドのテーブルをはさんで(コンビに慣れてきた)
最近、稀によくある
――
あの野郎がたまにこの言い回しをするので覚えてしまった
――
ギルドが騒ぎに巻き込まれた日。わざわざギルドに直接ちょっかいかけてくるのはよほどのポンチなので、ひとしきり大騒ぎして退治からのVRC。
ぐったりとギルドの椅子に寄りかかる。向かい合わせの席には痩身の吸血鬼が同じくぐったりと寄りかかっていた。大騒ぎに首を突っ込んで悪化させたくせに解決のきっかけも作ったのはコイツ。全力で楽しさ優先の傍迷惑野郎。
ポケットから取り出した煙草を一本、くわえる。それを、窪んだ眼窩の奥から小さな瞳が追ってきた。
「火はつけないのかね」
「
……
つけたらお前死ぬだろうが」
ぱちり、とまばたきが。
不本意な始まりとはいえ、コンビを組んでしばらくたつ。コイツについて知ったのは、文字通り死ぬほど享楽主義だということと、飯が美味いこと、こういう不意の表情に不思議なあどけなさがあること。
「ヘンなやつだなあ、君」
ふは、と笑った顔に胸がざわつく。
とりあえず殺すしかできなかったのだけれど。
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