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asa_nohi
2023-12-23 16:04:12
19198文字
Public
カルジュナ
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アドカレワーパレまとめ1
お借りしていたワードパレットを使ってのアドベントカレンダーかるじゅ纏めその1
11/27〜12/6までの10編
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11/30 次回の約束
靴下「得意げ/期待/なんでも」
デア時空 剣ナさんとジュナくん
クリスマスが近づいてくると、カルナは途端に忙しくなる。いつぞやはサンタクロースの役目を引き継いだ者として、カルデアで一緒に過ごす仲間たちの望むものを、なんでも、過不足なく届けて回るのに尽力していた。
その役目が終わった次の年は、統一王座決定戦なる戦いが控えているとかで、走り込みやトレーニングに打ち込んでいた。その年の結果は、残念ながら負けてしまったらしい。
そして今年。一年の間をおいて、またも開催されるというその試合に向け、リベンジマッチだと意気込むカルナは、ときにマスターやアシュヴァッターマンを伴って、ロードワークに明け暮れる日々を送っていた。
多分、休む間も惜しんで鍛錬に励んでいることだろう。それは想像に難くない。
けれども不思議なことに、目標達成に向けて勤しむ最中でも、カルナはなぜかアルジュナの誘いには必ず応じてくれていた。
一緒に過ごしているのは、成り行きだった。関係改善がかなった今、手合わせ以外のこともしてみよう、と始めた非番の日のお茶の時間が、やめどきを見失ったのも相まって、流れるまま続いているのだ。
今でこそカルナの忙しさもあって、小一時間程度の短時間ではあるけれど、アルジュナの部屋で腰を落ち着け、あれやこれやと鍛錬の話をして、身体が休まったと見るや、再びトレーニングに戻っていく。そんなルーティンができあがっている。
そこには休憩する意図があるのかもしれないが、この穏やかな時間を欠かさずにいてもらっている、そのことがアルジュナはどうしても気にかかっていた。
「この姿のままですまん」
直前までスパーリングをしていたという。いつも訪ねてくる時間よりも数分遅れてやってきたカルナは、被っていたフードを脱いでそう言うと、アルジュナの淹れた茶をすすり、ほぉっと一息ついた。
「別に構わないが
……
この大事な時期ぐらい、鍛錬に打ち込んでもいいんだぞ?」
「問題ない。休憩もトレーニングのうちだとマスターに言われている。それに、これもオレの務めだからな」
「おまえの務め?」
「ああ。おまえを顧みず、放置しすぎて愛想を尽かされるような愚を犯すほど、オレは愚かではないぞ」
「何を言っている
……
」
ふっと口の端を吊り上げ、どこか得意げに言うカルナに、アルジュナは小さくため息を吐いた。別に今更そんなことを気にする間柄でもない。一緒に過ごす時間が少なくなろうが、特段関係に大きな影響などないというのに、一体何を言っているのだろう
……
いや、確かに、時間が短くなったこと自体は、何となく物足りなく感じていないこともないけれど。
「別に、私のことなら後回しで構わない。それでまた関係が逆戻りするようなこともないし
……
」
くるくると疑問と本音が頭の中を回るが、このままにしておいて見抜かれるのも癪だ。
そう思ったアルジュナは、一度カップに口を付けて間を置いてから、一先ず話を進めるべくそう言った。愛想を尽かす、という表現を適切なものに言い換えるとすると、多分関係の悪化ということになろう。たとえ誘いを断られ続けたとしても、以前の不必要な接近を牽制するような空気にはならないことは、きちんと伝えておいた方がいい。きっとその方が、余計なことを気にせずにトレーニングに集中できるだろう。
そう思って言うべきことを言う。それを聞いたカルナは、少しの間黙ってアルジュナを見つめてから、静かに「そうか」と答え、続けた。
「おまえの気に病むことではないが、そうだな。しばらくはこの時間も、マスターに組んでもらったメニューをこなすことにあてさせてもらおう。
次の茶の時には、必ずや、試合の優勝報告をしよう」
「おまえの重荷にならない程度に期待している」
涼やかな薄青の目に、静かに闘志を燃やすカルナに、アルジュナは小さく微笑ってそう言った。
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