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ツキシキ
2023-07-01 22:36:39
32841文字
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★男女カプ二次創作まとめ
暗殺教室¦WIXOSS¦未来日記¦デュラララ!!¦ボカロ¦ネウロ¦フォーチュンクエスト¦ハピツリ擬人化
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嘔吐の元凶は真実(嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん)
・みーくんがひたすら吐いてる話
・時間軸はiと1巻の間
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何をしているんだろうか、と思った。
胃の内包物を余すところなく流出している。言いかえると、吐瀉物を口腔から垂れ流している。単純に言うと嘔吐している。つまり吐いている。
どれもこの行動を示すには合わない言葉のような気がした。変換すればするほど、僕からかけ離れたことのように思える。しかしながら全て真実なのが恨めしい。
酸っぱい臭いが充満してキッチンがもはや食べ物を作るための領域じゃなくなっている。こんな悪臭の中で料理を作るよりはトイレで食事した方が何倍もましだ。
冷静にそう考えながら、熱くひりつく喉を絞り出してつい先ほど食べた夕食を吐きだす。グラタンなんて食べるんじゃなかった。あんなにどろりとした料理、喉につっかえて堪え切れず嘔吐するのは自明の理じゃないか。
喉が弱いわけではないけれど、なんとなく今日は吐きたい気分だったのだ。人間は周期的に吐き気をもよおす、これは世界の常識だ。だから仕方ない。吐くのも気分が悪いのも死にたくなるのも仕方がない。
蛙の潰れたような声が出る。止められない、濁流と濁音。僕の声は世間で小鳥のさえずりのようなだと評判だというのに。ちなみに世間イコール自分の世界すなわち自称。駄目だ、案外頭がやられている。
腹の中を大蛇が渦巻いている錯覚がする。早くこいつを吐きだしてやらなくては。鳩尾に拳を叩きつけながら、口の中に手を突っ込みながら、呻く吐くを繰り返す。
「うぐぇ、おえ゛えええ゛!」
こういう醜態は誰にも晒したくないなあ。
幸いにも一人暮らしの身、誰かがこちらを指さして嘲笑うことも、誰かが背中をさすって大丈夫かと声をかけることもない。一人ぼっち万歳。
吐き過ぎて酸素が足りず、むしろ呼吸がおぼつかず、脳の奥の奥が締めつけられる感覚がする。霞みがかった思考と感覚。脳みそまで胃液と共に床へさようならしそうで嫌だ。これ以上減ったら猿以下になる。脳みそをなんとかこの空っぽ同然の頭にとどめておこうとは思うのだが、身体の機能全てが吐くという行為のためだけに存在しているかのように動いていて、なかなか酸素が摂取できない。息を吸おうとすれば吐瀉物が逆流し、さながら水中で溺れる人みたくゲロを飲んでも酸素は吸えずという地獄に突入してしまう。
もしかすると、このままゲロをまき散らして死ぬんだろうか。なんてみっともない死に方だろう。将来の死に方は胸部にナイフを刺されてばたんきゅーだと心に決めていたのに。ああ、ちなみに腹部は嫌だ。臓器とかまき散らしてしまったら汚いし、後片付けをさせてしまう方々に申し訳ない。胸部ならなんとなく血だけしか出ない気がするので、刺すなら、
「僕の胸をお刺しよ(顔面がパンでできているヒーローを演じてみたがどうも違和感を覚える)。」
言ってみたらゲロが逆流して鼻から出てきた。大道芸でござーい。笑えない。
あれ、けっこう僕元気じゃないか。吐いているくせに。
そもそも僕は何を吐いているのだろう。グラタン? 胃液? 世界の悪害? 愚痴? 嘘。いずれにせよ御観覧の皆さまのご気分を最悪にさせるには十分なものばかり吐いている。
吐く、という行為は誰もが日常的にしている。二酸化炭素という地球への毒物を吐きまくって生存している。だから、僕も吐瀉物という人間への悪物を吐きまくって生存しているわけだ。
そーいえば、なんで僕、生きてるんだっけ?
あ、でもそろそろ死にそう。
酸素が足りない。
いいや、妄言が許されるなら、僕に足りないのは酸素なんてものじゃなくて、もっと重要な、
まーちゃん。
かもしれない。
まーちゃんの可愛さはそれこそ国宝級で、まーちゃんと同じ空気を吸えているというだけで僕の体力は満タンになるのさ! 案外、嘘じゃない気もする。
そういえばまーちゃんとは、あの素敵に無的(無我夢中に暴力的の略だぜ)な監禁生活以来会ってないな。元気かな。脳と心を除く。
ちゃんと僕に大海原のごとき広いキャパシティができたら、迎えにいってあげよう。嘘にならないといいけど。
とりあえずは、たかがフラッシュバック(幽霊を映しだす映写機の新しい技、なわけないだろ)で吐き気をもよおすような弱さを捨て去らなくては。
さて、そのためには何をゲットすればいいのかな。電気鼠? 僕のターン?
…………
じゃなくて、心という名の摩訶不思議なモノ。僕が強制イベントで捨て去ってしまった、大事なモノ。それが無いと、人間は人として認められないのだ。
嘘、だったら良いんだけどねえ。
あーあ、絶望的すぎて吐きそうだ。もう死にそう。
今度こそ、嘘だけど。
~END~
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