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サブさぶれ
2026-05-09 17:14:23
23948文字
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原作軸
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原作軸②
原作軸のSS・短編置き場②です。
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あたらしい朝がきた
時の移ろいが止まった楽園を抜けた途端、容赦ない朝日が私たちに襲いかかってきた。セレビィの祝福を受けた旅人は時間旅行を味わうハメになる、と昔何かのお話しで聞いたけど、多分それに近い感覚。まったくそんな気持ちじゃなかったのに突然新しい日を突きつけられた、そんな不思議な気分。
「朝だぁ
……
」
思わず口から出てしまう。大したことない独り言、そんなつもりだった。なのに。
「
……
んだな」
私の言葉をまともに受けとめてくれたスグリが振り向いた。さっきまでしゃくり上げてた人。
——
ずっと、私に苦しい目を向けてた人。そんな君が、私にやわらかく微笑んでくれていた。
ハッと息が止まる。ついでに心臓もキュッとなる。大したことないことを緩やかに考えていた脳みそいっぱいに、久方振りの君らしい笑顔が埋まっていく。夢見色の感情が指先までも締め付ける。
すぐに前に向き直った君が今、どんな気持ちで足を進めているのか、そんなの私にはわからない。未体験のドキドキに支配された私には、何ひとつわからない。
その日、私に新しい朝がやってきた。きっと、これまで以上に素敵な朝が。
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