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サブさぶれ
2026-05-09 16:31:23
16963文字
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原作軸
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原作軸①
原作軸のSS・短編置き場です
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バスに乗る
毎度毎度、飽きずに新しくてつまらない提案を持ちかける。毎度毎度、君は画期的なアイディアを聞いたみたいに輝くかんばせで頷いてくれる。
ゴオンゴオン。高速バスの揺れに合わせて肩が触れ合う。コライドンやカイリューに乗ればお金もかからないしあっという間なのに、それでも私たちはバスに乗る。目的地までの短い時間を共有したいがために。
「あ、シママの群れ」
「え? どこ?」
学園でも見られる光景をありがたがる。身を乗り出したせいで手が触れる。君が振り返り、視線がこんがらがる。ついでに指も混ぜる。許されるかもと思って目を伏せてみたけど、常識人の恋人はそこまで大胆になってくれなかった。代わりに、手を握る力が強められた。
「たまには、ポケモン使わね移動もいいかもな」
プイッと逸らされた林檎の頬に見惚れる。ツヤツヤの美味しそうな色に吸い寄せられるまま口付けた。やわらかなほっぺはご本人様と違って私をすんなり受け入れた。
「だね」
私もそっぽを向いて、彼の文句を封じ込めた。窓の外にはもう他のポケモンたちの営みが映しだされていた。
ゴオンゴオン。バスは動く。目的地に向かってまっすぐ走る。手を繋いでるだけでドキドキが止まらない私たちを乗せて、まっすぐ走り続けてる。
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