akinoshiroihana
2026-02-03 23:24:27
18106文字
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ノーマルぷらいべったーゲッターネタ倉庫4

2021-22



電波(ノ∀`)竜隼のつもり。

隼人さん最終回の時点では回収されなくてもいいよハッピーエンドすぎるから、とか、あの聖ドラゴンどうすんだよとかの産物。あんな強そうなのが出てしまったなら、迎えに来るのは太陽系から出ていく時でもいいっすよ?という小学生脳。
聖ドラゴン手足あるのは聞いてますがなんとなく。


もうあれは乗れない、飛べない、どこにも行けない
どちらかが動けねばどちらかが動く、そのシステムの、運命の、「幸運な偶然」の両輪の片割れは失われた
お前に与えられたモラトリアムの終わり、「お前」の終焉、旅立ちという名の「お前」の消失
お前のまばたきで永遠だったような青春が終わる。
残される「お前」、折れた車軸。その片側は死を失う、望む終焉をも奪われる
「お前」は煉獄に留まり、迷うものを導き続けるだろう。冥府の入口の森から天国への頂、地獄の最深層まで、
天国に立ち入ることは許されないまま、全てが終わるその時まで
その凡てが必然で、必定でやくわり、
大いなる循環の一部にすぎないそれは恐れも憎しみも痛みもとことわであり無限であり一瞬。
そうであるから
すべて寿(ことほ)げ 祝福せよ

それが、そんなムチャクチャが、俺がちょいとばかり?でもないか、「俺」でなくなるまえに悟らされたこと。
ボーマン船長みたいに「すばらしいことだよ」とお前に応えたたあの時点で俺はもうだいぶ俺じゃなくなっていたって怖い話。「また会おう」が最後の本当の俺だったのか、それとも「絶対に来るな」を阻害されたのだったのか

だから
お前まで今そうなったら、あとはだいたいみんな死んじまうよ、循環の中の「悲しみ」「苦しみ」のシステムに落とし込まれて、ずっとあそこにいかねねえや。
それで、お前を苗床にして、芽吹きの後の最初の朝露代わりに、予定よりもっとひどいものがもっと早くに地上に現れ花開くだろう
いいのか?
進化の時は、新たな牢獄への移行にすぎないかもしれない

いいの?ハヤトくん
隼人

神司令

段々とあの頃の物言いではなくなっていくと思えば、それはいまひとりの、いや、数々の懐かしい声にも変じて聞こえた気がした

地獄の窯の縁でキーボードを打ち込む彼には、先ほど彼を自由落下と床面への激突から掬い上げた「戦友」と同じ声が、しかしおそらく彼の決意をこの期に及んでも翻らせたいかのように真逆の事を告げんとして何処よりともしれず聞こえる。だから彼は応える。
「ああ。」
あの子たちにハジをかかせてはおけまいよ。確かに生き残らせる100のために90と自分をも勘定にいれて葬れるのがいつもの私で、いつもの俺だった、お前がさせてくれなかっただけで。
悲しくも恐ろしくもなかったよ、ただ連れていくことになるれんじゅうに守り抜けなくて申し訳ないと繰り返し詫びるだけの選択だった
恐れも憎しみも痛みも潰れそうな心もなにも、いまさら何一つ残っているものか、そんなものが希望を捨てない支えになったものか
「本当に、本当だよ     」
心臓に近い左胸からのものは、時間が正常に流れ始めれば容赦なく溢れた。それと同じように温かくさえこぼれ続けたことば。愛だとか懐かしいとかが裏打ちされてなければ出てこないようなもの、
かつて「ヒトは死ぬべく作られている」と言われた有機体の一つがまたここで消えるだけの時ににつかわしそうな言葉

溢れ出す光。

*

地に這う「蟲」を叩き潰し、残ったヒトの魂じみたものを置き換え作り変えて、もう「その姿」でなければ生き残れないモラトリアムの世界がまた生まれた、またただ空を仰ぐだけのような日々が。「それ」は、長らく彼等が行くべき道の先の空に在った、無感情な獄卒として、冷酷な処刑人として、ごくまれにはより遠い空を指し示す水先案内人として。そして数百年、数十世紀、数十兆秒ほどが経ったあと

紅い鬼神、あるいは巨神、もしくは赤き竜、終末を知らせるとされたかもしれないものが嘗ての赤い星から嘗ての青い星に現れる
それは忘れられた地の空に咲く赤い花を、鬼神の首級を、自分に似ているようで決して似ていない、似ていないがとても似ているそれを手にし、囁くように言った

ハヤト、まだ俺の事覚えてるか?

あまりに久しく置いて行かれていた首級、戦いの記憶、太陽系から旅立つ前夜ようやく「彼『であったもの』」が「『彼』であったもの」を迎えに来た。

帰還。回帰。そして新たな旅立ち。


(了)