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pinopipi
2025-11-07 17:28:47
16596文字
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水龍の愛は深海より深く
神様時代に結婚してたヌヴィフリが予言後に別れた話
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数日後、私はフリーナに言われた通り、半日の休暇届を自ら承認し、息抜きがてらフォンテーヌ廷内を散策した。
すると、誰かに呼び止められた。
先日結婚を報告しに来た部下の妻だった。
「ご機嫌よう、ヌヴィレット様。いつも主人がお世話になっております。」
夫人は由緒正しい上流階級の出身だ。所作のひとつひとつが洗練されており、完璧なカーテシーをして見せた。
「ご機嫌よう。この度は結婚おめでとう。」
部下は夫人の心優しい性格に惹かれたのだと、幸せそうに話していた。
成程、一言会話をしただけでもそれが理解できる。纏う空気が柔らかい。彼が良き相手と結ばれたようで良かった。身近な者の幸せが嬉しく、思わず笑みが溢れた。
ーーーするとその時、近くにフリーナの水元素を感じた。思わず振り返ると、彼女は背を向けて足早に走り去って行った。
…
微かに涙の気配がする。遠去かっていく彼女の背中は、先日よりも明らかな悲しみに満ちていた。
…
何かあったのだろうか。何故、泣いている?
フリーナの姿が見えなくなった後も、私は彼女が走り去った方角から目を逸らせなかった。
…
もしや、私のせい
…
だろうか。
…
やはり私の顔など見たくなかったのだろう。
フリーナの傷は思っていたよりもずっと深いのだということを思い知った。
ぽつり、ぽつり、と雨が降り始める。「すまない」と小さく呟いた声は、雨音に紛れて誰の耳にも届かず消えていった。
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