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pinopipi
2025-11-07 17:28:47
16596文字
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水龍の愛は深海より深く
神様時代に結婚してたヌヴィフリが予言後に別れた話
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それから私は、市井に降りたフリーナが何者にも脅かされることなく安心して生活ができるよう、治安の向上を目的にまずは特巡隊の巡回経路や巡回時間の見直しを行った。かつて彼女が使用していたスイートルームがあるパレ・メルモニアの最上階でさえ不審な者が不法侵入を企てたことがあるため、今後はそういった事件のリスクが非常に高いことが容易に予測できる。彼女が現在住んでいるアパルトメントも一般の建造物にしてはセキュリティが高い方ではあるが、無論、公的建造物であるパレ・メルモニアほど万全なものではない。そのため、未然に不審な者を捕え、侵入を阻止する必要がある。特に夜間はリスクが格段に上がることから、当面の間は深夜〜早朝にかけての巡回を強化するよう指示を出した。隊員へ負担を強いることになるが、市井へ降りたフリーナを心配する者が殆どであったため、快く協力を得ることができた。
次に、フリーナと同じ居住区に住む者たちへ根回しを行なった。一般人となった彼女が民に温かく迎え入れられ、慣れない生活の中で何か困ったことがあれば民から助力を得られるよう、私は自ら街を歩き、世論調査も兼ねて民の声に耳を傾けた。だが実際、その点はあまり心配いらなかったようで、殆どの者が彼女へ好意的な態度を示していた。
部下から受けた報告によると、食材を買い求めに市場を訪れたフリーナが民から安価で質の良い食材が手に入る店を教えてもらい、パスタと付け合わせのソースを大量購入して嬉しそうにしていたそうだ。
…
食生活が偏っているようで栄養面が些か心配ではあるが、彼女が不自由なく楽しく生活できていることは非常に喜ばしいことだと思う。今後も見守りを継続し、もし食生活に改善がみられなければクロリンデを通じて支援を検討する必要がある。
そして、我が眷属ーーーーメリュジーヌたちへ、フリーナと会話をする際には決して私の名を出さないよう指示をした。当然彼女たちは「どうしてですか?」と聞いてきたが、私はこう答えた。「フリーナ殿は予言に対抗するため神の力を使い果たし、現在は心身ともに疲弊している状況だ。彼女は明るく振る舞っているが、完全に回復するにはまだ暫く時間がかかる。一般人としての生活に馴染み始めた彼女が私の名を聞けば、公務に追われた多忙な日々を思い出し心が休まらないだろう。だから私が良いと言うまでは決して私の名を出さないように。」と。少し強引な理由ではあったが、幸いメリュジーヌたちは素直に「わかりました!」と言って理解を示してくれた。しかし、ほっと安堵したのも束の間、「おふたりが一緒にいるところを見られなくなってしまったのは残念ですが、ヌヴィレット様は今でもフリーナ様のことが大好きなんですね!」と言われ、内心焦った。もしかすると、彼女たちの特別な視覚には色々と見えているのかもしれない。私は肯定も否定もせず曖昧に笑って、深くは詮索しないでくれた彼女たちの頭を撫でた。
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