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pinopipi
2025-11-07 17:28:47
16596文字
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水龍の愛は深海より深く
神様時代に結婚してたヌヴィフリが予言後に別れた話
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恋人関係になってから100年。順調に愛を育み、フリーナも私に愛の言葉をくれるようになったため、そろそろ頃合いだと思った。
私は彼女の好きな湖光の鈴蘭の花束と、雫型の青石が嵌め込まれた金の指輪を贈り、ついに彼女へプロポーズをした。
「フリーナ殿、私と結婚してくれないか。」
「
……
っ!」
フリーナは驚き、花束と指輪をじっと見つめたまま動かない。
迷っているのだろうか。彼女の瞳が揺れている。
確かに、権力を持つ者同士が婚姻を結ぶとなれば、大なり小なりこの国の未来にも影響するだろう。フリーナはこう見えて聡明で慎重派だ。すぐに答えを出せないのも当然だった。
だから私は決して急かすことはせずに彼女の返事を緊張しながら待っていた。
5分ほどの沈黙が流れる。
ーーーーーそして。
「素敵なプロポーズをありがとう、ヌヴィレット。キミの気持ち、とても嬉しいよ。これからもよろしくね。」
フリーナは美しい笑みを向けてくれた。
私は彼女がプロポーズに頷いてくれたことが嬉しくて嬉しくてたまらなくなり、左手の薬指にそっと指輪を嵌めた後、羽根のように軽い彼女を高々と抱き上げた。
「愛している、フリーナ。私は生涯、君だけを愛することを誓おう。」
額を合わせて微笑み返した。
しかし、プロポーズから30年。私は少しずつフリーナの様子に違和感を感じ始めていた。
正式な夫婦となっても抱きしめる以上のことが許されていない。
子を望んでいるわけではないため、身体を重ねなくとも構わないのだが、些かそれが不自然に感じた。
だが、そうした少しの疑念が次第に大きな疑問となり、自分の首を絞めるということを、私は知らなかった。
気付かなければ良かった。
…
そう、私に抱きしめられながら眠る彼女の涙に触れようとしなければ、何も知らないまま、ただただ幸せでいられたのに。
ーーー本当は。フリーナは私を愛してなどいなかったのだ。
私を受け入れたのは恐らく国のため。そして、数百年共に過ごした私への情だった。
そのために彼女は自分を犠牲にし、私をまるで愛しているかのような演技をし続けている。
しかし、騙された、と彼女を責めたい気持ちにはならない。
彼女は少なからず私を想ってそうしてくれているからだ。
そうでなければプロポーズを断るなり保留にするなりして、恋人同士のままでいたい、と言うはずだから。
そもそも、今更彼女を手放したくはない。
形だけでもやっと彼女の唯一の男になれたのだ。この席を他の誰にも譲るつもりはない。
私はフリーナを愛している。この気持ちはずっと変わらない。今も、そしてこれからも。
だから、いつかフリーナも私を本当に愛してくれたら
……
と願う。
幸い、私達にはまだまだ時間がある。
フリーナから愛してもらえるよう、これからも努力をし続けるまでだ。
彼女は法律上、私のものだ。
その事実が私を安堵させる。
これから時間をかけてゆっくり愛してもらえるようになれば良いと、そう思っていた。
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