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pinopipi
2025-11-07 17:28:47
16596文字
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水龍の愛は深海より深く
神様時代に結婚してたヌヴィフリが予言後に別れた話
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しかし、事態は急展開を迎える。
フリーナと別れてから数ヶ月の会わない期間を経て、彼女が突然、私に会いに来たのだ。用件はフリーナの仕事関連のものだったが、私を目の前にしてもフリーナの表情は穏やかで、どこか幸せそうな雰囲気を纏っていた。私はその様子に安堵し、この数ヶ月間で何度か感じていたフリーナに対する心配事は杞憂だったのだと、そう結論付けた。
そしてそんな些細なきっかけから、私はフリーナから時折散歩やお茶会、食事に誘われるようになった。いつしか友人という関係に落ち着き、数週間に一度のペースで会えるようになっていた。
もう二度とフリーナとは顔を合わせることすらできない覚悟でいたため、友人となれたのは暁光だった。
フリーナに嫌われたくない。だから彼女が笑顔を見せてくれる度、愛しい気持ちが溢れそうになって抱き締めたくなる衝動を必死に抑えた。
未だに愛しているなどと、フリーナに知られてはならない。
未練がましい男だと知られれば気持ち悪がられ、また私から離れて行ってしまうだろう。
だから、この恋慕も愛情もひた隠しにしながら良き友人を演じなければと、とにかく必死だった。
どんな形であってもいい。彼女の傍にいられる権利が欲しかった。
実際、非常に上手くいっていたと思う。
会う度に少しずつぎこちなさがとれ、いつもの調子で愛らしく私に笑いかけてくれるようになったフリーナ。
お茶会や食事に度々誘われるようになり、彼女と共に過ごす時間が増えた。
更には彼女が出演する舞台の特等席のチケットを毎回必ず贈ってくれるようになり、私は彼女の親しい友人に昇格できたのだと嬉しく思った。
恋人、そして夫としてはまるで駄目だったが、友人としてはありだったらしい。
ゆえに、フリーナの傍にいるためには、フリーナへの愛を隠し、フリーナの愛を求めないことが最適解であったのだと私はこの時初めて理解した。
彼女と共に過ごす日々はとても幸せだった。もう他のものなど何もいらないと思えるくらいに。
いつかフリーナに最愛の人ができる未来など想像したくもないが、良き友人としては受け入れなければならない。
だがもう少しだけ、友人としてフリーナの笑顔を独占できる時間が続いて欲しい。
私はそう願いながら、フリーナと約束した次の予定に想いを馳せた。
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