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DRRV11037
2025-09-30 17:46:19
16304文字
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DRRV:1章地下道編
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だけど、現実はそううまくいかなかった。
「うわぁあぁあっ!?」
いくつもの黒色の爆弾に追われて派手に吹き飛んだ黒原くんが、床に背中を打って倒れ、ごろごろと転がって気を失った。
「ひいぃっ、助けて~~!!」
頭上から突然降ってきた檻に囚われた形代さんは、恐怖に顔を歪め、目に大粒の涙を浮かべていた。
「どわッ!?!?!?何ッだよこれ!?」
移動する足場から振り落とされた榊くんは真っ逆さまに落ちていき、水に飛び込む音がした。
「イヤーーーーーーッッッ堪忍して~!?!?」
爆弾の雨になすすべなく散った小栄くんは、亀のように身を縮めて蹲り、必死に頭を守っていた。
「きゃあッ!?」
噴き出す炎にワンピースの裾を焦がされた天探さんは、バランスを崩してそのまま足場を踏み外した。
進めない。
何度挑んでも、
何度足掻いても、
何度繰り返しても、
うまくいかなかった。
足が痛い。身体が重い。息が苦しい。
視界に入った黒い爆弾を避けようとした私は、数歩横によろめいた。その直後、私は足場から落ちそうになっていた。ふらついた靴の裏の真ん中に、角のような感触が推し当たって、そのまま私の全身は前方へと倒れ込む。どうしようもなく、ローファーが地面を離れていく。
「ひっ
…
」
真っ黒な天井へと救いを求めるように掲げた手が、何の幸運か、眼前に突き出た薄い板きれのような足場を掴んでいた。その瞬間、指先に全体重がのしかかる。痛い。きつい。無理だ。宙ぶらりんのつま先が床を求めて彷徨うも、真下には池しかない。私は上に視線を遣る。何ともか弱い、僅か指先3cmの希望がこの身を支えていた。
骨が折れそうだ。
爪が取れそうだ。
嫌な想像をした途端、どっと手のひらに汗が吹き出す。私は息を呑んだ。汗が指を濡らして、だんだん、だんだん、滑っていく。
「あっ
……
」
指先が足場を離れた。ほとんど考える間もなく、私はひゅっと落下し、水面に激しく背中を叩かれた。
ごぼごぼと白い泡が私を呑み込む。
脱出したいのに。
三つ編みがふやけていく。
帰りたいのに。
視界が溶けていく。
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