はしびろこう
2025-08-05 12:16:46
14774文字
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讐アシュくん

カルデアに、復讐者のアシュヴァッターマンがやってきた。全年齢のやつはここに。アシュヨダの香りがします。
ちよどさん【@tiyodo.bsky.social 】とお話しした内容とかもバリバリに含まれてまする(許可済みです)


やせぎす

 旦那が寄り添うように座る復讐者アヴェンジャーの俺を撫でている。猫飼い始めたみたいな動きだが、撫でていてふと気づいたように復讐者の方を見て、身体を撫でる。
チラとこっちを見て、ああ、放浪の期間で痩せてしまったのだなぁ、と納得したように指を這わせてやっていた。
 指が骨に引っかかった様子を見せ、脇に手を滑り込ませて抱え上げている。
「?、……?」
 脇の下に手をやられ、ぱちぱちと瞬きを繰り返した復讐者アヴェンジャー
 ポージングがライオンキングみたいになってるが、今度は膝に抱えてやれば尻の骨が当たったらしく尻を撫でていた。抱き上げられた方は、こてん、とおちるように首を傾ぐ。
「あ、アシュヴァッダーマン!!」
「あ゙、?」「どうしたよ」
 この場には二人いるので、二人分の返事である。
「食わせねば、食わせねばならん!」
 こちらを振り向いたので、俺の勝ち。向こうはキュッと唇を尖らす。
 今更ながら痩せぎすで驚いたらしい。セックスするときも散々触ってたろ、とは思ったが無意識に撫でた時に指が引っかかって、より痛々しく感じたらしかった。
「適当に持って来りゃいいか?」
「ああ、消化良さそうなものをな。あとこの身体ではこのマットレスハードタイプだから痛いかもしれん、柔らかいのに変えねば。布団も」
 旦那は自分の味方にはとことん甘いにしても、こうなると手がつけられない。なお地獄の周回で生前の如く金も持ってるから歯止めも効かない。
……う」
 復讐者の方はといえば、いたい、という言葉に自分の体が当たっていたいものなのかもと体をペタペタ触って、申し訳なさそうに縮こまった。
 当社比80%くらいのサイズになった気がする。
「フルーツとか粥とかもらってくるわ」
「頼むぞ、えーとあと内線でェ」
 ベッドの新調を頼むべく、慣れた様子でボタンを押して人を呼び出す。ちゃんとチップも渡すので、旦那の手伝いはそんなに嫌がられはしないのだが。

 ▪︎
 
「もっとふわふわの布団作れん?」
 そんな願いに対し、被服室に好きなだけの予算がつけられるのであの部屋では旦那はお得意様だった。
まあウン十万の「現代の高級布団のやつをモデルに」40センチの厚みのあるフワッフワのやつとはいったがーーマットレスと、それに合わせたふとんが届いて、文字通り雲の上のようにとろけるような肌触りでありながら、フカフカの上掛けも届き――
 入り口ギリギリのデカさで目を剥いた。設置も頑張ったが、ドゥリーヨダナも大層気に入った様子でベッドに復讐者アシュヴァッターマンを据えてやれば、布団の上でバフっと体幹が保たずに転がってしまい、あたまに?マークをしこたまつけている。
 まあ、ふとんがフカフカになった分体幹がないと姿勢維持も難しいわな。ドゥリーヨダナはわし様がお世話するからかまわーん!と頭をワシワシ撫でてやり、――その手を辿った復讐者アヴェンジャーの俺が、どんな布団よりも旦那の手の感触と、嬉しそうな笑顔の方に喜んでいることを旦那はわかっているのだろうか。
 結局ベッドがふわふわになったのに、旦那を抱き枕にして隅っこで寝るのが一番いいらしかった。
 贅沢なことしてんなこいつ。

 20250829.