【用語解説】方舟




世界のどこかを漂っている不思議な小部屋。

「司書」と名乗る観測者の青年と、お喋りな古書と、昔話の本が収められた大きな書架が存在する。
扉は一枚も見当たらず、外界との繋がりは完全に遮断されているようだが、観測者たちの気まぐれによって時折どこからか客人が招かれることはあるんだとかないんだとか。

内部は天井が高く、図書室や聖堂を思わせる造りとなっている。左右の壁には光を取り込むための窓が等間隔で並んでいるが、足場の無い高所にしか設置されていないため、外の景色を窺うことはできない。
窓の向こうに広がる空は常に明るい曇天で、時間や天候や季節の変化は特に見られないらしい。

「方舟」という名前でありながら揺れや衝撃は一切感じられず、船上というわけではなさそうだが、かすかに波の音が聞こえるので海は近いのかもしれない。

──本編サイト「水没世界に花唄を」より


 

✤概要

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自創作『方舟童話』の核心にあたる世界。
というのも、『潮風ラプソディー。』、『狼少年とワルツを』、『Alice.』、『七番街の白雪姫』の4作品は、全てこの「方舟」と呼ばれる空間で語られていた昔話(劇中劇)だった、というのが物語全体の真相になるからです。

要するに自創作世界の総称であり、他の作品とは第四の壁で隔てられたメタ次元であることを強調するために「本棚の外側」と呼ぶこともあります。

……と、この上なく重要な舞台でありながら、実際に作中で「方舟」が登場するのは番外編の『ノアの本棚』のみ。
さらに言うとこの『ノアの本棚』という創作は、語り手である「司書」と「ノア」が上記の真相をネタばらししたり、他作品の本編内では語り切れなかった小話や、本編とは異なる「もしも」の可能性を描いたif展開などを語ったりするだけの、いわば「本編完走後のボーナスコンテンツ置き場」的なオマケ世界でしかないため、この「方舟」を舞台にした独自の物語が展開されるようなことは今のところ特にありません。

それでいて「方舟」とそれを取り巻く世界の状況には謎が残されている部分も多く、司書たち「観測者」とは一体何者なのか、「方舟」の外はどうなっているのか(「白紙の海」と呼ばれる空間が広がっているらしいことはノアの発言によって明らかになっています)など、今後新たな情報が出てくる可能性もひょっとしたらあるのかも……しれません、ね?!


✤関連イラスト

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