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kumazaregoto
2025-05-30 10:41:24
17517文字
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智慧灯明因習村だよ 1日目
橿本借りました
のさくさんの因習村はこちら→ 明日に選ばれし者たち
https://privatter.me/page/6961a7feb5965
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昔々、白月村は今よりももっと小さな村でした。
どこの国のお殿様もお侍様も知らない、名前もない、本当に小さな小さな村でした。それでも村人たちは幸せでした。平和でのどかな暮らしが大好きでした。
しかしある日、村の外に人を食べる化け物がやってきてしまったのです。
化け物は夜になると人間を求めて彷徨い、村人を一人食べてしまいます。
一人、また一人。
夜になると必ず化け物はやって来ます。
一人、また一人。
化け物は特に若い女の肉が好きでした。
一人、また一人。
村にいた女はみんな化け物に食べられ、女は村長の娘ただ一人になってしまいました。
"次に食べられてしまうのは私だ"
別の娘の絶叫を聞き、その娘がただの肉と化して食べられていたその晩、村長の娘は泣いて夜を過ごしていました。
村人たちは何もできませんでした。まだ娘たちが村にいた頃、村の若者たちは化け物に戦いを挑みましたが、みんな殺されてしまったからです。
みんな絶望していた、次の日の朝のことでした。村に刀を持った旅人が訪れました。旅人はとても飢えており、食べ物が欲しいとねだりました。
ただでさえ怪異に苦しみ、余裕の無い村人たちでしが、彼らは旅人に食事を出しました。旅人は村人にとても感謝し、持っていた刀を見せてこう言いました。
”お礼にこの村を困らせる化け物を倒しましょう”
人々は旅人の話を冗談だと思ってほとんど信じていませんでしたが、次々と村人を食べる化け物に困るに困っていたので、旅人に託すことにしました。
その晩は月の無い夜。
化け物はいつものように現れて、生贄である娘の元へと訪れました。娘が目にした化け物は、娘が二人いても届かないほど、恐ろしく大きな体をしておりました。
怯える娘の陰に隠れていた旅人は、刀を持って化け物に斬りかかりました。化け物はたいそう怒って、旅人を殺そうとします。
月の無い夜、一人と一匹。一晩中斬り合いました。
生き残るのは一人か一匹。
ボロボロになった旅人は、最後の力を振り絞り、化け物の首を斬り落とし、化け物は何も言わなくなりました。その時、旅人の刀は月の光のように輝き、白銀のようにとても美しかったそうです。
旅人は命を落としてしまいましたが、それ以来、化け物は現れなくなりました。
村に化け物がいなくなったことを祝って、この小さな村は旅人の月のような刀をとって、白月村と名付けられました。
めでたしめでたし。
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