akinoshiroihana
2025-04-14 21:32:47
13014文字
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名刺置き場3

2023手術入院ひまつぶしゲッター


大人の隼人には傷があるが、子どもの隼人には傷ひとつ無いことに気付いた竜馬。傷のないまま大人になってほしいが、もしかすると傷があってこその隼人なのかもしれない。
#お題ガチャ https://odaibako.net/gacha/5474?share=tw
からのネタが名刺に収まらず。ついでにアフター校舎で風呂に沈めました。


女兵士が負傷個所のせいで孕めなくなるではないが、有害電波に体の奥まで浸食されて、前立腺回りも除去する羽目になったという臍の下の縫合痕を思い出す
しばらくトイレは小便どころかクソも用心しながら出さなきゃならなかった、とらしからぬ尾籠な話をするのを押し留めてはだけた白い下腹部は果たして静まり返っていた
いまなら、いま、このまま育ち直せばそのまま戻ればこいつはそうならずに済むのではないか
五右衛門風呂の湯船の中、胡坐をかいた上に隼人の幼い身体を乗せ考える。これは感傷ではない色呆けでもない、もう一度乗れる乗れないの話だそちらがもっと肝心な事としてある
「なあ隼人、また飛びたいか」
飛んで一つになりたいか、お前が一番クルって言ってたやつだぜと濡れた長い前髪を額から掻き上げてやりつつ聞けば、子供は腕の中ではや舟を漕いでいる、その幼い身体には纏いつく大小の傷痕の一つもまだない
「校舎から搔っ攫ってきた頃の「隼人くん」みてえだな」
そう、ひとりごちる。

思いがけぬ柔さ、体温、白さ赤さ黒さ、生きているあかし
笑えるほどの無力はもう見届けた、「  しい」と感じたかのように錯覚するほどの。
今のこれにはまっさらな未来が開けているかのよう
錯覚でしかないのに、これが変わらず神隼人という人物であるならば

涙と鼻水とゲロと小便でぐちゃぐちゃの身体を風呂に放り込んでみたら、タイルの上、ブラシで汚れを洗われるままだった死体みたいに長く延びていたそれが血の気を取り戻しこちらの手をゆっくり払いのけようとするので引き寄せ、なんだと尋ねてやれば
「俺の主導での合体行程があった」
痺れた、と
「俺が呼んだ、いや、呼ばされたのか。そうしたらお前が来た」
あれがそうなのか
すっかり頭の冷えて温もり直したらしい賢そうな目には理知的な光が戻り、青紫にふやけ震えていた唇はいまや赤く両端がやや上がり、吐息が当たるほどの距離にある。それはまるで
「そうだよ、他に出来る奴がいねえ同士なだけだが俺で我慢しろい」
頬から耳の付け根の方までばあっと血が行く理由もわからないまま応え、それから武蔵を拾い、誰も何度も手酷く傷付いて。武蔵は行ってしまい残された俺達はほかにも一つになるまねごとまで探した

「やりたいには決まってるんだ、おまえを『ああ』しちまいたくないだけで」
眠る子供の頭蓋に言葉を染ませるように、唇を寄せた