akinoshiroihana
2025-04-14 21:32:47
13014文字
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名刺置き場3

2023手術入院ひまつぶしゲッター



●新ゲにつきnot隼ミチですが。鬼百合②
新隼人が興味もなんも無しで弱っちい非戦闘員の女だからってだけで無意識にやや紳士的な態度を取ってるだけの方が好みかも



「おい、火事になっちまうぞ」
そんなものがあったとさえ気付かなかった花瓶に活けられた花を指さしてからかえば、おあいにく様、彼岸花じゃないわよとだけ返って来た
「ええあるだろちょっと早く咲いて色もちげぇけどよ」
オレンジに桃色、それに山吹、『お華教えます』の札を提げた近所の老婆の家との付き合いが切れて何年になるかは忘れたどころか
出窓越しに目が合ってもよそよそしくもかなしげに何も言わなくなったババアが今御存命か自体も最早知らないが、何かの折にそんなとりどりの彼岸花が軒先に揺れていたのを覚えている
「それはリコリスか大陸種でしょ、お里が違うの」

鬼百合はすぐばらばらになって枯れるのが汚らしいから代わりに活けておけって、神くんが

そう言って、よく似た朱色の花を置いて行ったのだという

その朱色、どうも先程のつれなさの割にどうして、鬼娘的にはそれでまんざらでもないようだが、ぬっと顔を出した弁慶が言った
「なぁんだキツネノカミソリか」
あの狐は自分に似合いの花を知らず藪から摘んできただけ、かもしれない

一体何の冗談か。花言葉は「妖艶」
散る前に静かに色あせ気配を消して隠れてしまうのだという。