akinoshiroihana
2025-04-14 21:32:47
13014文字
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名刺置き場3

2023手術入院ひまつぶしゲッター


●毎度入院先の売店で期間限定チロル買ってきての小ネタ×2。二号機カラーもしくはネオゲカラーだったのです


「しっかしすごいはだけ具合」
「手術着というのは、はだけるものだろう」
想像したより丈が長くって宗教画みたいにゲンシュクなヒラヒラ。これが血で汚れたらいよいよ降架絵みたいになるんだろうか、この人サラリーマンとは信じがたい、好き放題なロン毛でいやがるし———いや似合ってるんだけど。出るも入るもザル化しちまったという日本から船が出て、立ち寄ったどこかの港町の壁には、そんなテーマがチョークで描かれていたな、白と赤と黄だけで、とか、あれは時代が進むほどにキリストを下ろそうとのてんやわんやになるし、気丈に描かれてた筈のマリアも卒倒して介抱されてるようになるんだよなあ、白と赤と青で、とか。

両肩から背中の辺りはぶちぶちと外せるボタンが付いていて、まるで羽の生えた生き物のための服だと思う。そういえば二号機は海外じゃこっちこそが空戦用だと誤解されて久しかったんだと聞く、
''もしかしたら、君は、君が、空を飛ぶんじゃないかな?"的に。この人用以外の世間一般的な手術着がどうなってるかなんて、俺は知らないわけだけど

シュットウです、との声が掛けられる。出頭。お尋ね者かよ
出棟だ。見舞いと見送り礼を言う、暗くなる前に気を付けて帰れ
そんな子供扱いしてくれる人は、先日のネオゲッター機乗で、体内のあちこち綻びかけた古傷を縫い合わせにいくのだという

血栓予防だという白い包帯が滲み出る染みのひとつもなく綺麗に巻かれているのといい、これはありがたい系の絵面として見なければ一気にフェティッシュというやつだ呪物だと、一文字號は俺は思った。