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Hizuki
2025-02-08 09:53:52
25240文字
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とうらぶ
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きみのために俺ができること
【とうらぶ】鶴さに。商店街の外れの桜の木の下で出会った訳ありの鶴丸を連れ帰った主の話。色違い要素、捏造設定あり。2022年6月発行のネットプリント本の再録。叶うなら、知らないままでいてほしかった。
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……
終わった、のか。
世界が暗い。
ああ、俺が黒いからか。
あいつの気配は
……
もうしないな。
ちゃんと倒し切れたらしい。
借りは返せた。
よかった。
流石にこれ以上は動けそうにない。
さて、あとはどっちが早いんだろうな。
俺が消えるのが先か。
政府の奴らに見つかるのが先か。
どっちにしろ、行き着く先は同じだ。
とはいえ、ここで消える方が誰にも迷惑はかからんな。
俺が元いた本丸の奴らにも。
俺を置いてくれた彼女の本丸にも。
……
彼女達は無事に逃げられただろうか。
まぁ、あの山姥切が一緒なんだ。
きっと大丈夫だろう。
……
でも、欲を言っても許されるのなら。
あともう少しだけ、彼女の本丸にいたかった。
消えるにしても、堂々と彼女の元を去りたかった。
行くべき場所が見つかった、とか。
何かしらまともに聞こえる理由を付けて。
まさかこんな形になるなんてな。
ああ、あの『鶴』もそうか。
別れの時が来たのは、突然だった。
何だか胸の辺りがあたたかい気がする。
それが何なのかは分からない。
優しくて、よく知っているような。
感覚が薄くなっていく。
意識が遠くなっていく。
どうやら限界らしい。
……
これで、本当にさよならだ。
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