Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
平和を壊す械たち
Public
Clear cache
6話✧自械
✧執筆協力
米2ろう様
✧スチル協力
ふかひれ。様
✧
米2ろう様
✧
めんま様
✧
鈍痛様
✧
秋楽みのる様
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
──帰路の途中。
ふと、先程の言葉が頭をよぎった。
『ラートさんって、面倒見良いですよね。なんだかお兄さんみたい』
(
……
)
その瞬間、思い浮かんだのは──名付け親であり、隣人であったあの械の顔。
パキッ──
耳の奥で、あの日の嫌な音が鳴った気がした。
足が止まり、ラートはそっとポケットに手を入れる。指先が触れたのは、今もなお残るあの日の破片。
なぜ、彼はあの時、自分とフィリップを庇ったのか。
なぜ、命を賭してまで守ろうとしたのか。
ラートは、ずっと考えていた。
けれど、彼と自分とで、あまりにも考え方も性格も異なっていた。
分かり合えるはずがない。
そう思ったこともある。
だが──
(
……
俺が、あいつに見えたのか)
その答えが、もしそうであるなら。
ならば、いつかは分かり合える日が来るのかもしれない。
少なくとも──神と太陽の話を理解した、あの少年の言葉ならば。
信じてみる価値はあるだろう。
木々の隙間からこぼれる朝日が、黒の聖堂服をやわらかく照らしていた。
光を吸い込んだ布地が、穏やかな温もりを伝えてくる。
その光を見上げて、ラートは目を細めた。
「
……
今日も、いい陽だ。」
小さく呟くと、彼は振り返り静かに歩き出す。
その背に、太陽の光がやさしく降り注いでいた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
*6話 「自壊」✧ 終*
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内