木蔦(キヅタ)
2020-10-11 17:44:53
21169文字
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花吐き病⑦治る見込みがない長義と本丸の立ち退きを求めるまんばの話【ちょぎくに】



長義はまんばを食事に誘った。幾度となく、まんばにアプローチしてきた。だけど、のらりくらりとかわされ、どうにも色良い返事がもらえない。

まんばは恋に疎い。長義としては振り向かせたいのだが、なかなかうまくいかない。そんな鈍いところもかわいいとは思ってる。

長義は疲れていた。まんばの事が好きだ。しかしいくら言い寄っても相手にされない。伝わらない。いやそんなところもかわいいんだが(2回目)

だからもう付き合ってる気分だけでも味わうことにした。

夜景の綺麗なレストランを予約した。
そこにまんばと共に行く。

長義の中ではこれはデートだ。

「ここ、高いんじゃないか?俺が払おうか?」
「いや、ここは俺に払わせて欲しい」
「え?あ、ああ、わかった

彼氏気分を味わう。

おしゃれなレストラン。
だけど案の定、まんばはガツガツゴクゴク……
(まあ国広が喜んでくれるなら、それでいいんだけどね!)
美味しそうにモグムシャァするまんばを微笑ましく見つめる。かわいい(3回目)

「国広、付き合って欲しい」

片想い→恋人気分を味わうために、告白めいたことを言う。
まんばの鈍さだから「どこへ?」と返ってくるのはわかってる。というか告白も何回かしてるけど伝わってない。

「いいぞ」
「うん、じゃあまずこのレストラン出た後なんだけど」
「待て、どこか行くのか?」
「え?『どこへ?』って聞いたのは国広でしょ?」
「聞いてないぞ」

『聞いてないぞ』??今の会話を脳内で振り返ってみる。
聞かれてない。
聞かれてない??
なんで聞かれてないんだ??

「恋仲になってくれって言ったんじゃないのか?」
「は………?」

長義は固まる。
意味を理解して、ボンっと顔が赤くなる。
「いいいい言った!そう!そう言った!国広のことが好きだから、恋仲になって欲しい!」
「ああ、お前にならいいぞ」
「本当か!?二言はないな!?」
「ああ。あ、でも卵焼きのことはいいのか?好きだったんだろ??」
「それは誤解だ……!」

そしてちょぎくには幸せになった。

おしまい〜〜!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°