Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
instant
Public
太公望と普賢
トリミング 望普編9
twitterなどに掲載していた極短編のまとめです。望普、伏普、原作軸、現パロなどいろいろ。
「普賢真人、実は崑崙十二仙になりました!」
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
【岐路】
手を差しのべた人の目をじっと見返してから、普賢は首を横に振った。
「せっかくのお誘いはうれしいけれど、僕は行かない」
そうかとだけ呟くつもりが、どうしようもなく情けないため息が漏れて、彼は苦笑する。
「そんなにがっかりしなくても」
「別にがっかりなどしておらぬ」
強がってみたところで、お見通しなのがますます気に入らなかった。
わしと共に行かぬかと誘ったけれど、断られるとわかっていた。彼はこの場所でやりたいことがあるのだろうし、それを諦めてこちらに寄り添うほど甘くないことは、長い付き合いの中で心得ていたつもりだ。それでも万が一の可能性にかけてみようと思ったのは、隣に誰もいないことが、どうしようもなく淋しかったからだった。誰にもそんなことは言えないけれど。
「もしきみが、どうしても僕を連れて行きたいなら
——
」
ふと普賢がいう。
「すべてを喰らうといいんじゃないかな」
髪も骨も、魂の欠片すら残さないほどなにもかも。
「そうしたら、いつも一緒だよ」
例えでも冗談でも、ましてや皮肉などでもなく、こういうことをさらっと言い放つのは彼の悪い癖だった。それがまちがいなく本心であることに、今まで何度救われ、絶望したことか。
「
……
ダアホ。別々だからよいのだ」
そうだよねと朗らかに笑って、今度は普賢から手を差し出した。「またいつでも遊びに来てよ、望ちゃん」いかにもな笑顔に渋い顔で握手を返すと、彼はするりと身を翻した。けっして振り返ったりしない、
(そういうところが、)
どうしようもなく好きで、嫌いだった。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内