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太公望と普賢
トリミング 望普編9
twitterなどに掲載していた極短編のまとめです。望普、伏普、原作軸、現パロなどいろいろ。
「普賢真人、実は崑崙十二仙になりました!」
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【嘘つき】
普賢はいつも小さな嘘をついた。
驢馬は大人になったら馬になるんだよ。
流れ星はとても甘いんだよ。
崑崙山の地面を掘ったら、穴があいてしぼんでしまうんだよ。
太乙真人さまに石をあげると宝石にしてくれるんだよ。
玉鼎真人さまはこんにゃくが切れないんだよ。
へえ、そうなのかとばか正直に信じた頃もあったものだが(太乙真人には腹を抱えて笑われ、玉鼎真人は「なんだこれは」と怪訝な顔をしつつこんにゃくをさいの目に切った)、そのうちすっかり慣れて「またか」と取り合わなくなった。普賢は「最近、望ちゃんぜんぜん信じてくれなくなったね」とどこか不服そうだ。
「当然であろう。わしもいつまでも子供ではないのだし」
「えー、つまんない」
いったんはそう口を尖らした普賢だったが、ふと名案を思いついたとでもいうように目を輝かせた。
「そんな望ちゃんをびっくりさせるご報告をひとつ」
えへんと得意げに胸をはり、
「普賢真人、実は崑崙十二仙になりました!」
「
…………
」
見つめ合うこと数十秒。にこにこと笑顔の同期に、はあと深くため息をついて太公望は桃をかじった。
「だから、その手には乗らぬと言ったばかりだろうが」
「ええー、これは本当だよ!」
「はいはい。それももう聞き飽きた」
「本当だってば!」
アホらしい。たかだか数十年修行したくらいで崑崙十二仙になれるはずがない。本当だよ!とくり返す普賢を適当にあしらって、太公望は二つ目の桃を取り出した。
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