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豆炭々炬燵
6162文字
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ジャンルごった煮
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【カミ東・フィル風・あしゅやよ】セオリー通りなんてつまらない【化菫・ミスライ】
各CP扉一枚隔たれた彼方側にいるのはだぁれ?フラグへし折ってやるよ編。
※クロスオーバーものでは御座いません※
其々前のお話
カミ東🔪🍮→
https://privatter.me/page/6670eec9184f9
化菫👁️🗨️📚→
https://privatter.me/page/6672288d6aaf8
あしゅやよ🖍️💀→
https://privatter.me/page/667a6e8481aae
ミスライ🍽️🧀→
https://privatter.me/page/6697b5883788b
フィル風🚀☄️→
https://privatter.me/page/66a1cb963501a
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【あしゅやよ】
絶体絶命の危機。などというものは、如何様にも対処すればいい。ピンチをチャンスに変え、かつチャンスは自分の手で掴み取るもの。
一先ず逃げながら搔き集めた物で簡易的に封印する一式を作ってみた。我ながら上出来。少々強度に難ありだけど、長期的に使用するものじゃないのでご愛敬。いざとなったら、とっておきこの猫耳パーカーでケリをつける。
「お姉ちゃん、ずるい
……
」
「やはり急ごしらえでは完全に封印するのは難しいか」
でも、揺らぎ半透明化しているのを見るに効果は上々。最後の力を振り絞って朽ちた扉を開けた所為か、一歩一歩踏み出す足取りがかなり辛そう。歯を食いしばって耐え忍ぶ息遣いが鼓膜を震わせる。
よろめき前のめりで倒れそうになった彼の体を正面から受け止め、まさか私が受け止めるとは思っておらず啞然としているうちに猫耳パーカーを羽織らせた。フードを頭に被せれば彼の纏っていた空気が不貞腐れるように和らいだ。
「
……
ずるい」
「知ってる」
頬を膨らませ唇を尖らせる彼の背中を擦り抱き寄せる。一呼吸置いて消えかかっているやせ細った腕が私をギュっと抱き締め、静かにライオン人形の形代に戻っていった。軽い音を立て落ちた猫耳パーカーを拾い上げ、戻ってもカタカタ震わせる意思表示をくり返す形代を簡易的に封印していた物から取り出してもう一度抱き締めた。
「次から君が満足できる時間を設けよう」
私の言葉に応えるように震えが小さくなり、更に信じてもらえるように猫耳パーカーを羽織らせれば今度こそ震えが止まった。
そして、立てこもっていた部屋から出ると彼の力が弱まったお陰か外にいた螢多朗と詠子と合流できた。如何やら中と外で時間の流れが違っていたらしく、私が外に出た時には周囲が明るくなっていた。二人も二人で多々試行錯誤をして合流を計った形跡が周囲に散乱しているのを目の当たりにして感謝の意を述べ──、あと数分出てくるのが遅かったら詠子が車で突っ込んでいたという事に「良かった」とガチトーンで言ってしまった。
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