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豆炭々炬燵
6162文字
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ジャンルごった煮
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【カミ東・フィル風・あしゅやよ】セオリー通りなんてつまらない【化菫・ミスライ】
各CP扉一枚隔たれた彼方側にいるのはだぁれ?フラグへし折ってやるよ編。
※クロスオーバーものでは御座いません※
其々前のお話
カミ東🔪🍮→
https://privatter.me/page/6670eec9184f9
化菫👁️🗨️📚→
https://privatter.me/page/6672288d6aaf8
あしゅやよ🖍️💀→
https://privatter.me/page/667a6e8481aae
ミスライ🍽️🧀→
https://privatter.me/page/6697b5883788b
フィル風🚀☄️→
https://privatter.me/page/66a1cb963501a
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【カミ東】
不意に目が覚めてまず思ったのは。
「──ウチの部屋じゃねえな」
見慣れない壁、天井、布団と白い毛むくじゃらが視界の半分を占めていた事だった。
鼻に纏わり付くなんか高そうな植物系統の甘ったるい香り。仄かに涼しい毛むくじゃらがもぞもぞ動き眺めていたらひょっこりカミキリさんのあどけない寝顔が出てきた。
「(あー、たしか一階の部屋和室があったっけ)」
暗がりに慣れた寝ぼけまなこで見渡す。やっぱりここは私の寝室じゃないのをぼんやりした頭で考え、隣で寝ているカミキリさんを起こさないよう頭をひと撫でして布団から抜け出した。欠伸を噛み殺し、覚束ない足取りで玄関に向かいドアノブに手を掛ける。
グッと押しても開かない扉にワンテンポ遅れ鍵を開けなきゃ開くもんも開かないだろと自分自身に突っ込んだ。目をシパシパさせ鍵を開けかけた時、後ろから声が掛かって振り返った。
真っ暗な部屋ン中でカミキリさんの白い癖っ毛が妙に光ってる。それが瞬きする間に和室、リビングダイニング、廊下と近付き最後は私の手首を掴む位置まで来た。一段と濃くなる香りが変に頭をぼんやりさせ仕方ない。
「戻っテ」
カミキリさんにしては冷たい物言い。手首を掴んでいる手がグイグイ引っ張ってきてしょうがないから逆に引っ張ってカミキリさんを抱きかかえた。動かなくなった小さな体を抱え、玄関の鍵を開ける。足の裏から伝わる三和土、廊下の冷たく硬い感触を何となく感じつつ玄関を閉め──。
「カミキリさん、鍵どこ」
「
……
そこ」
「ん」
玄関の鍵を施錠した。
腕で支えなくても余裕で落ちないカミキリさんを抱きかかえ自室に戻る道すがら、腕と足をぎゅっと絡みつけ唸っている白い蝉の頭を首元に押し付け頬を摺り寄せる。途端、ガチガチに体が固まる気配に首を傾げた。
そうこうしているうちに自宅前まで戻って来たが、部屋の鍵を持っていないのに「あー」と間延びした声が漏れる。一回カミキリさんとこに戻るのも考えたけど、知らん間に自宅の玄関先に突っ立っていた。
「ラッキー」
私は汚れた足を洗わないで寝室に行き、カミキリさんを抱いたままベッドに潜り込んだ。変に熱くて寝苦しかったから丁度いいや。嫌だったら離れるっしょ。結構手触りのいいカミキリさんの白い癖っ毛を手櫛で梳き、強張っている背中をポンポン擦り、ギリギリまで我慢していた目を瞑り私は眠りについた。
翌朝、ツヅミが一睡も出来なかったカミキリを抱き枕にして寝入っている東雲の姿に悲鳴を上げ飛び起きたのは言うまでもない。
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