MN*B
2024-06-21 01:38:54
16745文字
Public 蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
 

E.12 乱入者

シリーズ中第26話になります。
注意書きは1ページ目、もしくはシリーズ概要の方にあります。

このシリーズの閲覧、ブックマーク、いいねを、いつもありがとうございます。
お待たせしました~!!

今回、メカ丸戦。それと獣鉤手の補足話みたいな…。
想定より長くなったので、ちょっとキリが悪いような感じになりました。

次回、タイトルからして不穏なのが透けてます。
内容は、たぶん交流会1日目が終了するかな~?くらいです。
上げるなら、やっぱり二週間後くらいになるかと。

 


#オリ主 #夢術廻戦 #パンダ(呪術廻戦) #究極メカ丸 #花御 #狗巻棘
2021年7月18日 23:53



 パンダ先輩を掻い潜り、屋根の上を駆け抜けていくメカ丸。その進路を遮るように、俺は先回りする。
正面から向き合い、レンズ越しに視線が交差する感覚俺は、メカ丸相手に近接格闘戦を挑む!

 比較的脆そうな関節部、そして壊れかけの頭部へ、素早く打撃を加える。だがやはり、ビクともしない。
それならッ脆くなっているであろう右腕を狙う

俺は相手の繰り出してきた拳を避け、背後に回る。そしてメカ丸の右腕を掴んだ!
もう片手で相手の肩も掴み、俺は両手で彼の腕を逆方向へ湾曲させていくついでに蹴りもいれて追い打ちをかけるっ。

ギチギチとさらに嫌な音を立てていくメカ丸の右腕。
俺がさらに蹴りをいれようとしたとき、メカ丸の身体が勢いよく前屈みになる!?
その勢いにつられ、俺の身体は浮き上がり、前へ投げ落とされたッ。

すぐに起き上がるも体勢が崩れた俺そこへ向かってくるメカ丸の肘が熱を帯びる!
眩しさで白けた視界。顔面へ衝撃が走り、身体ごと弾き飛ばされる。ブースト状態での肘打ちをされた

 瓦が乱れる音と共に転がりながら、俺はすぐさま回復を行う。
その間も、おそらくパンダ先輩が暴れ回っている音と、メカ丸のブースト音が乱れ飛んでいる。
それにしても。俺がこのくらい大丈夫ってのは、今までのやり合いで分かっててやってるんだろうが容赦ねぇな。


 回復した視界で見えたのは、上空の炎へ姿を消すパンダ先輩。そして屋根伝いに、こちらへ一直線に向かってくるメカ丸!
パンダ先輩には砲撃で牽制し先にこっちを片付けるつもりらしい。

 メカ丸は加速した勢いのまま、こちらへ突っ込んでくる!
左腕からの正拳突きそれを横へ避けることで、相手ごと躱す。
躱された相手は、器用にも空中で身体を捻り反転その勢いを利用しての踵落とし!
俺は一歩引くことでその蹴りを避ける。だがその攻撃で屋根が抉れ、辺りに破片が飛び散ったッ。

とっさに瞑ってしまった目を開ければ、その隙を間髪入れずに踏み込まれている!繰り出されるのは、抉るように下から打たれるアッパーカット
胴体へ向かってきていたそれを、俺は両掌で受け止めっ

「そんなに欲しいなラ、くれてやル」

壊れ気味のその腕から押し返される推力が徐々に増えていっている気配。さらに加速するブースト音と、今までと少し違う音が伝わってくる!

推力最大 ロケット右腕部分離 パンチ!」

「まッ!?」

思わず出た一言すらすべて言い切る前に、相手の腕がパージされ、物凄い勢いで発射される!その推力によって、俺は斜め上へ押し出される形で吹き飛ばされた!?
むしろこれは、打ち上げられている

「ちょっ!!マジでコレどこまでッ!?」

ガタガタと嫌な音を出しつつも、分離された相手の腕は未だにブーストを続けている。
俺は必死にそれから身を捩って抜け出した!
そうすれば当然、身体を押し上げていた力がなくなりフッと、独特の浮遊感を俺は味わう。


なんかもう、逆に懐かしくなってきた。サングラスもないし、空が眩しいん、カラス
ついでに、俺を打ち上げた拳が、そのままどこかへ飛んでいくのが目に入った。


 落下。
真下に生えていた木々へ、足から突っ込んでいく。
バキバキッと激しい音を立てながら、俺は枝葉を突き抜け地面へ着地を果たす。
問題なし。
俺は音を聞き分けながら、走りだした。


 相変わらず屋根で、瓦の砕ける音が響いてくる。
屋根へ飛び乗った俺の視界に入ったのはメカ丸に脇をとられ、接射されているパンダ先輩の姿

「パンダ先輩?!」

パンダ先輩はゆらりと体勢を崩し、その目から光が消える!
その身体から、煙を上げている掌を離したメカ丸。

「相手は呪骸だゾこれくらいで死にはしナっ!?」

メカ丸の腕がガシリと掴まれる。掴んだのはパンダ先輩だ。

「その辺の呪骸と一緒にすんなよ。核の位置くらいブラフ張るさ」

そう話したパンダ先輩は、メカ丸の顔面目掛けて掌打を繰り出す!
腕を捥がれ、吹き飛ばされたメカ丸が、屋根の上を転がる。

「お前の敗因は人形ナメすぎ!」

「なっ!?」

パンダ先輩はそう吠えると、捥いだメカ丸の腕を放り投げながら、話を続け話しながら彼は、ゴリラからパンダへと戻っていった。

「大変なヤツが正しいとは限んねぇよ。っていうか俺らはお前の敵じゃないなんで呪術師やってんだ?」

別になんでもいいけどさ。と、パンダ先輩は言葉を続ける。

「何か叶えたいこととかないのか?あるならお前を手伝うぜな、衛?」

パンダ先輩はそう言って、こちらを覗きこんでくる。
そんな彼へ視線を返しそしてメカ丸のほうを見た。

「まぁ俺にできることなら。アンタも、一人で行き詰まるよりマシだろ」

本人が言ってるのを聞いた感じ、外にも出れないし、高専関係者以外に知り合いもいなさそうだしな俺が言えたことじゃないが。選択肢がある分には困んねぇだろ。
若人には青春、だとかうるせぇ人もいるしな。

 俺たちが黙っているとメカ丸から、小さい声が聞こえた。
それがよく聞こえなかったらしいパンダ先輩が聞き直す。

「え?もっかい言って?」

「っ俺の姿を見たあとでも、手伝うなんて台詞が吐けるかな」

メカ丸の憎まれ口に、パンダ先輩は快活に笑う。

「ルックスに関して、俺がどうこう言うとでも思ってんのかよ。パンダだぞ」

「俺も言った以上、約束は守る。実はアンタ、強面だったりするのか?」

パンダ先輩に続いて、実はムキムキタイプかもしれない
見た目は夜蛾学長的なそれで腕がなかったりしたらカタギに見えねぇな。

「見た目が怖いとビビられるよなちょっとわかるぞ」

昔の俺の場合はそれだけじゃなかったっぽいがまぁでも、見た目込みで遠巻きにされてた感はある。

そう思いながら、俺は頷いてみせた。
なぜか二人はスンとして、俺のことを見てくる。

「ずっと思ってたガバカだろウ、お前」

「え」

メカ丸から唐突に貶された。
しかも、パンダ先輩もウンウンと頷き、メカ丸に同調している。
なんで俺は貶されているんだ?




 歩き出しながら、パンダ先輩が俺へ話しかけてくる。

「ところで衛、携帯生きてる?」

「携帯あ」

俺の懐から出てきたのは表面が熱で溶け、その上、電源も入らない有様のスマホ。
二人して、屋根の上に倒れているメカ丸のほうを振り返る。

「なんダ?」

携帯貸して?」

「くれると助かる

持ってるよな?
俺みたいに壊してないことを祈る







 その頃教師たちが集まる観覧室では、笑い声が響いていた。