DRRV11037
2024-03-26 17:37:44
24435文字
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楸谷徹の設定資料

1. 性格 2. 対人関係 3. 環境
4. 習慣 5. 才能 6. 価値観
7. 嗜好 8. 身体的特徴 9. 対比
10. 制作経緯


束縛

姫から束縛を受ける楸谷は、束縛を好んでもいるし怖がってもいる。
なぜなら、束縛は愛情とともにやってきて、自由な権利を激しく損ない、自分を支配するものだからである。他の愛される方法を知らないから、束縛の恐怖に耐えるしかない。



楸谷にとって「お金≒愛」である。貢げる額は愛情の指標である。
“お金はないけど愛している” は有り得ないと思っている。借金をしてでも、あるいはどんな嫌な仕事についてでも、数字で証明してくれないと、言葉だけでは信用できない。(逆に自分が誰かを好きになったときにも過剰に貢ぐ。)

彼はお金を稼ぐことにしか興味がなく、その先に目的を持たない。そのため、稼いだお金はとりあえず貯蓄しており、本人も使い道が分からない。

服装や美容に課金したり、客を喜ばすためにプレゼント買ったりするが、それも結局稼ぐための投資である。
彼は趣味や娯楽に一切関心がないが、お金がたくさん貯まるのを見るのは好き。ある意味、筋金入りの超高校級だといえる。



価値

楸谷はお金を稼ぐことによって、自分の価値を高め続けている。数百万のボトルは、自分に数百万の価値があるという証明になり、貢がれ続ければ、自分に貼られた値札はどんどん輝いていく。

楸谷は「自分=商品」「相手=客/評価者」だと認識している。(姫と楸谷は契約関係であり、互いに支配し合った結果、プラマイゼロの意味で対等でなければならない。)
自分を使ってもらいたい、自分を気に入られたい。そのために自分のブランド力を重んじている。

しかし前提として、絶対に他者に買われることで価値付けてもらう必要がある。彼は無条件に自分を大事な存在だと捉えることはできない。

「僕が可愛い?えっ、分かります、ほんとう可愛いですよね!貴方も僕と出会えてラッキーですねぇ」という、あくまで商品価値に基づいた自己有用感しか持たない。

楸谷が24時間365日仕事をしているのは、働かなければ自分の価値が下がるという強迫観念のせいである。

楸谷の世界観では“価値ある有能な人間しか生きてはならない”。反対にいえば無価値なものは消えるべきだと思っている。

もしも楸谷が“自分の価値は0だ”という認識を与えられると、彼の中の“ホストの世界観”と“対価主義”の設定が無効化される。そのため自分が無価値である状況で、彼は全ての命令を無条件に喜んで聞くようになる。いつも無価値なものは消えるべきだと思っているから、死の引力を感じる。彼は決して“死にたい”と思わない代わりに“死ぬことになる” “死ぬ”と思い込む。



拒否権

楸谷は自我が薄くはないが、自我が小さく狭い。彼が無料の頼み事を軒並み断りだしたのはほんの最近のことである。

楸谷はイヤイヤ期に入るか入らないかの子供のようなもので、イヤを言ってよいことに最近気づいたが、自分が何が好きで何が嫌なのかまだよく分かっていない。

楸谷は今後、自分に好き嫌いがあること、自分に選択権があることを学習し、自分の選択が尊重される経験を積む必要がある。
しかし彼は既に仕事をしている大人であるから、好き放題にイヤを言うことはできないし、イヤと言っても度々押し切られる環境にあり、学習は現実的ではない。



努力嫌い

努力しても駄目なものは駄目だと思っている。終わりや結果の見えない努力をすることに強い忌避感がある。
ホストの仕事のように、成果の出る努力ならばいくらでもできるが、頑張っている自覚がないためノーカウントになっている。

彼は物事への興味関心が少なく、好奇心や内的な欲求で努力することができない。外発的動機づけでしか行動できない。



失敗を避ける

大きめの失敗をすると内心パニックになって青ざめてしまう。“失敗した”という事実以外目に入らなくなり、何も改善できないまま同じ失敗を繰り返す。

楸谷には、現実世界で受容しながら、脳内で無意識に逃避する癖がある。
たとえば失敗について叱責されると、ふっと思考停止して、楸谷の意識は怒られている自分の姿を背後からぼんやり見つめている。そのため、怒られた恐怖は分かったものの詳細な内容(失敗の原因や改善策)は記憶に残らず、家に帰ったら普段と変わりなく過ごし、数日後には同じ間違いをする。

たまに知ったかぶりもする。“何が分からないのか分からない”と“質問するのが怖い”の併発で、話をそのまま進めてしまう。

もっと悪いことに、ストレスで処理能力を圧迫されると見ていられないほどミスが頻発する。