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asa_nohi
2023-12-23 23:51:04
20037文字
Public
カルジュナ
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アドカレワーパレまとめ2
お借りしていたワードパレットを使ってのアドベントカレンダーかるじゅ纏めその2
12/7〜12/16までの10編
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12/8 予測検索、もしかして:
キャンディケーン「割って/しましま/つまむ」
デア時空、かるじゅ前提で、ロビンとジュナくんのおしゃべり。周りの方がよく気づく。
定例の弓兵の集まりが終わったのは、おやつの時間が過ぎ、食堂が少し静かになる時間だった。
ミーティングルームをアルジュナと共に辞したロビンフッドは、ちょうどよく人が捌けているのを確認すると、アルジュナを茶に誘い、そこでちょっとした疑問を彼にぶつけた。
「アンタ、この間厨房にいたみたいだが
……
一体何してたんです?」
数日前、キッチン組のサーヴァント共に、アルジュナが厨房の中を動き回っているのを見かけていた。
簡単な配膳などで増援を求められることが全くないとは言わないが、サーヴァントの数が揃ってからは、余程のことがない限りはそうした手伝いをすることはない。ロビンフッドが「おや」と思ったあの日も、誰一人周回に駆り出されることなく、人員はそろっていたはずだった。それにも関わらず、あの場にアルジュナがいた。それが不思議でならなかったのだ。
ロビンフッドの疑問を聞いたアルジュナは、最初、「何のことでしょう」とでも言わんばかりに、不思議そうにぱちくりと瞬いたが、すぐに表情を和らげた。
「ちょっと、サンタさんのための差し入れを製作させてもらっていました」
「ああ、なるほど」
「まだ少し残ってるから食べて!」とブーディカから手渡された、今日のおやつ
……
皿と同じ大きさをした、様々な模様や装飾のついたクッキーの一部を割りながら、アルジュナが言う。その発言に全てを察したロビンフッドは、大きく頷いた。
カルデアにサンタと名のつくものは複数人いる。そのうちの誰とは明言しなかったが、アルジュナが自ら進んでそんなことをしようと思う相手は、一人だけ
……
つまり、委細を語られなくても、カルナに対してだけということになる。
「なんでまた、珍しくもそんなことを?」
「
……
回復のため、ですかね。魔力自体はマスターからある程度供給はされるでしょうけど、それに頼り切り、というわけにもいかないでしょう? 食べても回復するのですから、あんなものでも多少の足しになれば、と。
もちろん、好みもあるでしょうから、食べるかどうかは別問題で作りましたがね」
「なるほど?」
クルミの載ったところを割り取り、尋ねる。すると、様々な模様のついているクッキーのうち、今度はしましまの部分を少し割ってから、アルジュナが答えた。
アンタの手作りならつまむだろうさ。そう言ってやりたかったが、理由を訊かれても困るだけなのでやめた。代わりに、ロビンフッドはもくもくとクッキーを咀嚼してから、にっと口元を吊り上げ、言った。
「なんだかんだ、宿敵でも応援はするんだな」
「
……
ええ、まあ」
ぱちくりと瞬いたアルジュナは、口元に笑みを模りながら、ちょっと困った表情を浮かべて言った。
「前回はケツァルコアトル殿に負けたそうなので、今更かもしれませんが
……
他の誰かに倒されるところなど、あまり見たいものではないので」
ああ、そういう。
聞いたロビンフッドは、心中で苦笑した。そうだった。この二人は、互いに相手を倒すのは自分である、そう信じて疑っていないのだった。そうならない未来を回避するためならば、多少不慣れなことをしてでも相手の支援に回る、というのも分かるかもしれない。
「今年は勝てるといいな」
この宿敵同士が共通して持っている思考は一旦脇に置いて、ロビンフッドは月並みな希望を述べた。するとアルジュナは、穏やかに微笑って頷き、言った。
「アイツはこの間、優勝を報告する、と豪語していきましたからね。私の宿敵なのですから、それぐらいきちんと実行してもらわないと困りますよ」
あれ。そういや、この王子様方の生きていた頃って、婿取りの儀式とかってのがなかったか。
アルジュナの発言を聞き、ふと、いつか聖杯から教えてもらった、アルジュナたちの生きていた時代の話が頭を過った。その中にあった一つの事象を取り上げて考えてみるに、優勝を武の証明と捉えるならば、カルナがしようとしているのは、本当にただの優勝報告なのだろうか、と、ロビンフッドには思われてならなかった。
「
……
カルナのことだ。実行するだろうさ」
けれど、目の前にいるアルジュナは、額面通りにしか受け取っていない様子だった。そのため、それ以上何と考えることを放棄したロビンフッドは、曖昧に笑い、カルナの勝利を信じていることを伝えるよりほかなかった。
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