つの
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DD習作(ほぼフラマト、ときどきマトフラ)



 もう何時間こうしているのか。フランクの嗅覚にさえ、汗と精液の匂い、それからマットの淡いオメガのフェロモンが脳髄にガツンとくるほどきつく感じられる。抱き合っただけでアルファの匂いに身を震わせ、性器に変わった後孔をぱくぱくと喘がせるマットには、この部屋はどんなふうに感じられるのだろう。
 汗を払うように首を振ると、そのわずかな身じろぎが、埋め込んだままのペニスに響いたらしい。マットが過敏なほどに身体を震わせた。

「んぁっ、もう、そこはっ! やだ、むり、でな、ぁっ! も、出ないからァ♡」

 焦点の合わない瞳をぎゅっと閉じて、マットがふるふると首を振る。普段の彼からは想像できない子どもじみた仕草、甘ったれた舌足らずの声。秀でた額に自分の額を合わせるようにした。彼を守りたいのか、さらに泣かせたいのか、わからない。 ベイビー、あと一度だけだから、と懇願する声にマットは鼻をすすり、「ん」と短く応じた。
 抱えあげた白い脚は霧を吹いたように汗で濡れていてぬるりと滑った。逃さないように太股を強く掴んで押さえつけると、薄くのった脂肪に指の腹が沈む。尻を垂直に掲げるような体勢となり、反対により深く沈みこんだマットの腹には、既に力なく揺れるペニスからとろとろと色のない液体が流れ出て、臍のあたりに水たまりを作っている。
 ズ、と上から腰を深く入れるとマットの頭がかくんと後ろに落ちて、高い悲鳴のような喘ぎが漏れ出た。

「っ、ア〜〜〜〜〜〜♡」

 既に何度も奥に射精している。フランクの精液と、オメガの分泌液が混ざりあって泡立ち、マットの赤く腫れたアナルの淵を濡らしている。押し入れるたびに、中から粘液は漏れだしてくる。連動しているかのように、こぽりこぽりと、彼の開いた尿道口から透明な液体も零れだす。
 くちゅくちゅと弄ぶような抜き挿しを繰り返していると、マットの眉がきゅっと寄る。

「はっ、ひ、おく……ぅ♡」

 赤い唇の端から唾液を垂らし、うっとりと濡れた瞳を薄く開いて、マットがつぶやいた。

「もっと、おく……ね、フランク……

 過ぎた刺激がつらいと言った傍からこの反応だ。このオメガがメイトを持たずにきたということがフランクには信じられなかった。

「奥に何が欲しいんだ?」

 それは自分にとっても同じだろうか――こんな強い衝動を忘れていることができたなんて。

「せーえき……フランクの、いっぱい……♡」

 グッボーイ、と笑うとマットが幸福そうに微笑む。例えヒートの期間だけだとしても、彼が己を苦しめる理性を捨てられるのはいいことだとフランクは思う。
 濡れた唇がキスをねだってくるので、フランクは貪欲な口腔を奥まで舌で塞いだ。すき、と口付けのあいだに彼が呟いた、その対象のことは考えないようにしながら。