matukumo
2026-07-08 15:21:23
34775文字
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ゲーミング部と漫研部員でTRPGやってみた!

また書いてました!!

ンドラ現代パロ(O山先生のifを元にしています)
ゲーミング部の澄野君、面影君、九十九兄妹と、
漫研部員の凶鳥ちゃんが、クトゥルフ神話TRPGを遊ぶリプレイ風小説です。
いつも拓歪を描いてる人ですが、今回もカップリング描写は無いです。仲はとても良いです。

・ト書き小説でほぼ台詞
・ダイスロールは実際に振っています
・ハウスルール適用や、神話生物への自己解釈や捏造あり
・自作シナリオです
・パロディ(オマージュやリスペクトのつもり)、残酷描写、オリジナルキャラクターや劇中劇的要素、とにかく色々あります

仲良く身内ノリでやってるよ!みたいな軽いノリで書いています。
よろしければどうぞお付き合い下さいませ。









★一日目、深夜、邸宅

面影「その邸宅は港町から離れた、町外れの方に建っている。
立派な洋風建築で、他の家とは一線を画す。
表札には『上野』とある。
周囲に人影はない。

町の人が言うには、ここが町議会議員、上野大吾が住む家だそうだ。普段は内陸部の方にいるそうだが、時々帰ってくるらしい。

深夜、この場所に至るまで、明かりは街灯のみだった。ここも例外なく、窓は暗いままだ。
家主は寝てしまっているか、それとも無人なのか……?」

凶鳥「玄関から【鍵開け】するでござる!!」

澄野「危機感はどこへ……!!」

凶鳥「なっ……!?【鍵開け】71もあるのに、74で失敗でござるー!?」

面影「ジョウカちゃんは調子が悪いのか、思ったより鍵が開けられない!」

過子「自分に任せて!自分も【鍵開け】71あるよ……………………98!?」

凶鳥「ファッ!?」

今馬「致命的失敗してショックを受ける妹ちゃんも可愛いよ!!」

澄野「言ってる場合か!!」

過子「あはは……それなら、無理をしたために、カコちゃんお手製のピッキングセットが壊れたね。カコちゃんはこのシナリオ中、【鍵開け】判定に−50%だ」

過子「うう……【鍵開け】21%になっちゃった」

今馬「妹ちゃんの失敗は自分が取り返します……【鍵開け】46%……34で成功っすね。いやーこれで開かなかったら窓ガラス割ってるところでしたよ」

澄野「そうなったらもう完全に空き巣だ……

面影「この時点でかなりそうだけどね。イマ君の【鍵開け】で無事に邸宅の玄関扉は開いたよ。中に人の気配はなく、どうやら無人のようだ。潜入に成功した君達は、邸宅中を探し回ることだろう。そして、やがて一つの部屋に辿り着く。そこは書斎だ」

過子「情報が沢山ありそうだね……!」


面影「書斎には、家主が座るであろうテーブルにパソコンが一つ。
近くのサイドテーブルには、古そうな小型のブラウン管テレビと、ビデオテープ。
それから大きな本棚。
最後、壁には絵画があるよ」


過子「わぁ、どれから見たらいいか迷っちゃうね……!」

今馬「よりどりみどりだよ〜妹ちゃん」

過子「自分、さっきは失敗しちゃったからリベンジしたい!技能を使って見つかるものはなんだろう……!?」

面影「技能で見つかる情報なら……言ってしまうと、パソコンに【コンピューター】。本棚に【図書館】……か【目星】だね」

過子「60%の【目星】で、本棚を見るよ……!57で、成功……!」

澄野「おお、ギリギリ成功おめでとう」

面影「名探偵カコは、【目星】で本棚から古い手記を見つける。相当古くて、小難しい言葉で書いてあるけど、現代語訳が後から手書きで記されていて、読めないことはない。読んでみると……



「かの巨人は、歩くだけで風を巻き上げ、その勢いで生き物を連れ回し、異空間へと連れ去ると言われている」
「その後、帰ってきた者はほぼ生きていないとされている」
「巨人は、このように風を支配していることから分かる通り、天候を操る力を持つ。まるでゼウスやユピテルのようであり、神と言ってもいい」
「また、その巨人と交わった人の子も、同じように天候を変えることが可能らしい」
「私も巨人やその子供のようになりたい。いや、なるべきなのだ」
「『台風の目』を立ち上げ、私がさらにその中心に立つ。この島から私の野望は始まる。私自身が成し遂げられなくても、私の子が、そしてまたその子供が、計画を引き継ぐことを願う」


……と、このように野望じみたことが書いてあるよ」

今馬「一種の変態っすねー」

澄野「古い手記……ってことは、これは昔の人が書いたんだよな」

過子「『台風の目』とやらを立ち上げた?リーダーみたいな人かな……

凶鳥「皆が手記を見ているその間、拙者は56%の【コンピューター】で、パソコンを調べるでござるよ。…………99???」

面影「パソコンはいつの間にかウイルスを踏んでました。ブルースクリーンです」

凶鳥「おわー!!!!!」

澄野「ファンブラー!!!」

面影「もうパソコンは見れません!うふふ!」

今馬「どうしてくれるんすか!」

過子「き、貴重な情報源が……

凶鳥「面目ない!!腹を切るでござる!!」

今馬「ハラワタを出したところでパソコンはもう直らないからそこまでしなくていいっす!もー!」

澄野「え、ええと……本棚とパソコンは……終わったから……あとはビデオテープと、絵画だな!うん!絵でも見て落ち着こう、オレ!」

面影「壁に飾られた絵画だね。それは黒い墨で塗りたくられたような、巨人の絵だ。
巨人の目は怪しく赤く光り輝き、恐ろしい顔つきに、探索者の胸はざわつくだろう。
0/1D3のSANチェック」

澄野「落ち着けなかった!!SANは65、81で失敗……


宮田クミオ、正気度65→64


今馬「じゃあ残るはビデオテープすね。自分が見ます。貞子とか出ませんよーに……

面影「イマ君がビデオを再生すると、映ったのはやはり古い映像だね。どうやらニュースのようだ。


テロップには、「板垣一家失踪事件」とある。

内容は、北海道道北エリアのとある町にて、記録的暴風雪があった日の翌日、家族が揃って行方不明になったというものだ。
家の中は散乱しており、争った形跡があった。

失踪者は「板垣優理」「板垣風花」そしてまだ生後一ヶ月も経っていない赤子「板垣小雪」。

板垣優理の友人への取材映像も記録されている。そこで彼は優理が「以前、誰かに狙われているかもしれないとぼやいていた」と語っていた」


今馬「うーん。なんのこっちゃすね。この島で起きた事件ではないらしいけど、似てはいるのか。悪天候に行方不明。なんでこんなものがここにあるのやら」

過子「巨人の仕業かな……?」

今馬「巨人のせいなら、後々に死体が出るんじゃなかったっけ?ということは、こっちは死体が出ない方の誘拐かな」

凶鳥「ぐぬぬ、情報が錯綜していて混乱するでござる!」

澄野「ここで手に入れた情報をまとめよう。

・巨人(神)になりたいおかしな奴の手記がある
・おかしな奴は『台風の目』を立ち上げた
・巨人の絵がある
・奇妙な一家失踪事件のデータがある、事件は例年の行方不明と似た点が多い

……って感じだけど、とりあえずこんなものをいろいろ持っている上野大吾は、無関係というのはまずありえないだろう」

今馬「巨人の絵が飾ってあるのは、趣味嗜好すっかね。つまり巨人に傾倒してる側?」

過子「じゃあ、手記の人と同じように……神に近づきたい人?」

澄野「そう考えるのが自然か。味方……とは思えないというか。味方側なら、色々調べてて、そのデータをここに置いてるだけ……かもしれないけど」

凶鳥「そういえば、巨人や、その子供は天候を操れるとあった。此度の悪天候は、まさか巨人やその子供の仕業なのではあるまいか?」

今馬「あー……確かに悪天候になってるのは、バケモノの仕業なの、あるかもすね」

過子「でも怪物がいるなら、組織や上野大吾は今回のことにどう関わってくるんだろう?怪物が悪天候にしてるなら、人がいなくなるのも怪物のせい?」

澄野「……あと、今まで手に入れた情報と合わせると……『台風の目』って、例のカルト集団じゃないのか?」

今馬「あー……あー、たしかダークウェブ曰く、巨人を崇拝するカルト集団ですもんね。確かに合ってます。この島にあるって話だし、この島から始まるって手記にもあるし。古い手記はカルト集団『台風の目』の創設者が書いたもの、てことすか」

過子「カルト創設者が書いたものを本棚に入れている上野大吾……ますます、味方とは思えないね」

凶鳥「ええい!マックロクロスケでござる!上野大吾に予告状を叩きつけてその腐った心を盗んでしんぜよう!」

面影「どんな予告状?」

澄野「乗るのか!?」

凶鳥「いいの!?で、では、上野大吾宛に、その歪んだ欲望を頂戴する!と手記の一番最後のページに書き殴り、机の上にドン!!するでござるよ!!」

今馬「これ普段からやってるんすか?」

凶鳥「そのつもり!でござる!」

過子「自分達、探偵としてジョウカの怪盗って黙認してるの……?」

凶鳥「……どうでござろう!?拙者としては誰にも秘密で動いていたでござるが……

澄野「なんていうか、心で動いてるんだな、凶鳥……

面影「じゃあバレずに予告状を書けたか【幸運】で判定しようか」

凶鳥「【幸運】は45しかないッ!【隠れる】で代用可能では!?」

面影「ロールプレイのみならずゴネ方まで初心者のそれではないけどどうぞ」

凶鳥「【隠れる】は60%……18で成功でござるな!」

面影「じゃあ他の探索者にバレずに、ジョウカちゃんは怪盗としての予告状を書き残していくことができたよ」

澄野「何やってるんだ一人で……

凶鳥「やるだけのことはやったでござる」

過子「自分たちの視点ではパソコン壊しただけの人に見えるけど、実は裏で落書きをしてる人っていう」

凶鳥「落書きではござらん!宣戦布告!!」

今馬「なんでもいいけど犯罪がバレるようなことにはなりたくないっすね、常にやってることがギリギリなんで」

面影「あまりにも手際がいいから君達は指紋とかそういうの残してないと思ってキーパーしてるよ」








過子「上野邸の探索はこんなところだね」

今馬「【鍵開け】でもう1回ドアを閉めるとかできます?」

面影「開けれるなら閉めれるんじゃない?」

今馬「じゃー念のため……あ、93で失敗す」

凶鳥「ならば拙者が……52で成功でござるな」

面影「なら、玄関のドアを閉めることができたね。これで来たときと同じ状態になった」

澄野「完全密室の上で謎の予告状が書かれてるの、なんか怪物とかじゃない、別のベクトルのホラーだな」

過子「何事もなかったように民宿に戻って、朝を待とう」

今馬「そうだね妹ちゃん」