matukumo
2026-06-28 11:58:54
59460文字
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ゲーミング部の3人+αでTRPGやってみた!

ンドラ現代パロ
ゲーミング部の澄野君、面影君と、
部員ではない川奈ちゃんと、ゲームマスター(KP)飴宮ちゃんが、クトゥルフ神話TRPGを遊ぶリプレイ風小説です。
いつも拓歪を描いてる人ですが、今回はカップリング描写は無いです。仲はとても良いです。

・ト書き小説でほぼ台詞
・ダイスロールは実際に振っています
・ハウスルール適用や、神話生物への自己解釈や捏造あり
・自作シナリオによるパロディ(オマージュやリスペクトのつもり)、残酷描写、オリジナルキャラクターや劇中劇的要素、とにかく色々あります

基本4人が仲良く身内ノリでやってるよ!みたいな軽いノリで書いています。
よろしければどうぞお付き合いくださいませ。










飴宮「ほぁようございまーしゅ!!!が、なんだか役場が騒がしいです。ほんの一部の村人が集まってほぼ大声で話してまーす」

面影「聞けと言わんばかりの誘導だね」


村人たち
『畑の婆さんが死んだ』
『殺されたのか?』
『畑の真ん中で自殺らしい』
『自殺って……☓☓を☓☓☓☓☓☓んだろう?』
『異形の者に逆らったから?』
『祟りか?祟りなのか?』

川奈「昨日のお婆ちゃん!?」

澄野「……!」

面影「伏字のところ、水野君の【聞き耳】で聴ける?」

飴宮「拓海アゴで使われてて草、どーぞ」

澄野「……出目38、【聞き耳】65%で成功だ」



村人『自殺って……首を掻きむしったんだろう?』



川奈「そんなのおかしいよ……自殺するならもっと楽な方法があるはずだよ……。というか自殺するような素振り、全然なかったのに」

面影「村人たちに詳しい話聞きたいけど」

飴宮「余所者に話すことじゃない、って冷たくあしらわれますね。村人達はさっさと出ていくよ」

面影「……余所者に頼りたいのか、頼りたくないのか、どっちのスタンスなんだろう、この村」

飴宮「人による?かな。友人や校長……あと巫女はできれば解決してほしいと思ってるけど、他の村人は別にって感じ」

川奈「でも、死者が出ちゃってるんだよ!お婆ちゃんを……お年寄りに手を出すなんて!ここで引き下がるわけにはいかないよ!」

飴宮「そんな激昂ポイントだった??」

澄野「川奈はおじいさん子だからな」






★地図に載せられた場所★

◯役場
●小学校
●資料館
+◯友人の家
(水野タクが得た情報により追加)
●アイスクリーム工場
◯神社
◯山道
●診療所
+●蒼井家
+●日下部家


澄野「行ってない場所を優先して行くべきだと思うけど、どこがいい?」

面影「小学校に行けばいなくなった少年たちのことが聞けたり、また校長に会えるかもしれない。資料館は、この村の歴史とかを調べられるのかな?役場から近いね」

川奈「アイスクリーム工場の娘さんとか、診療所の先生、それに最初に失踪した子供とその友達の双子……気になる人もいっぱいいるね」

澄野「とりあえず、全部見て回ることは決まってるから、役場に近い資料館に行こう」







★二日目の朝の行動①資料館

飴宮「資料館に着いたよー。
資料館というか図書館みたいにも思えるね。いろいろな本とか、紙媒体のいろんな資料があると思ってくだちい。
あと、奥の机の方で、壁に向かう形で一生懸命本を読んでいる金髪の男がいる。外国人とかじゃなくて、染めてるだけね。
調べ物があるならどんな調べ物をするか、怠美に言ってってー」

面影「じゃあ、まずはこの村で起きたことについて調べたいかな。事件も含めて」

飴宮「なるほど。じゃ目星か図書館ヨロ」

面影「私、どっちも持ってないんだよね。澄野君とつばさちゃんにお願いしたいかな」

澄野「お前、言っちゃなんだけど今のところまだ役に立った覚えがないぞ……


水野【目星】65%→出目62で成功
佐川【目星】60%→出目6で成功


飴宮「じゃあ二人ともこの村で起きた事件について、ちょっと隠れたところに新聞記事の集まりを見つけるね。既にちょっと誰かが見た跡なのか、分かりやすくはみ出てるかんじ。
まず一つ目の新聞記事」



『かげろふ村、男児連続失踪事件についての新聞記事』
「4年続く失踪事件 今年も出てしまったか?
今年8月某日、かげろふ村で四度目の失踪事件が起きた。
失踪者は当時小学四年生の三吉透くん(10)。
彼は失踪する直前までは友人と遊んでいたという。
かげろふ村での失踪者は今年で4人目であり、そのいずれもが未成年の男子であることから、同一犯による誘拐事件ではないかと警察は捜査を続けている」



飴宮「次に二つ目の新聞記事でー、これは5年前のものでーす」

澄野「5年前……?最初の失踪事件より前だ」




『かげろふ村、観光客集団変死事件についての新聞記事』
「8月16日、かげろふ村に訪れていた観光客の男性3人が、山中で変死していたところを発見された。死因は失血性ショック死である。
いずれも首を自ら掻きむしったような跡があり、直接の死因に繋がっている。警察は薬物摂取を疑い、捜査を進めている。

また、同日、複数人から暴行を受けたと思われる女性も、山中の別の場所から発見され、保護された。女性は何も覚えていないと述べている。事件との関連性は不明」




川奈「首を掻きむしって死ぬ事件、他にもあったんだ……

面影「うーん……この土地特有の風土病……?」

澄野「オレ達もやばいんじゃないか」

川奈「……

面影「……

澄野「わ、笑えないよな……ごめん」

飴宮「この村で起きた事件についてはそんなもんかな!他になにか調べたいことは〜?」

川奈「じゃあ、オノコトリコ……も調べてみようかな」


佐川【目星】60%→出目75で失敗


川奈「ありゃ」

飴宮「ざんねーん!いい感じに見つかりませんでした!」

澄野「オレに任せろ!」


水野【目星】65%→出目3でクリティカル成功



飴宮「お!!1〜5が出たらクリティカル成功なんだよね〜!クリティカルはなんかいい感じの情報が出たり増えたりします!それじゃ〜出す情報は……こんなん出ましたけどー!」



『オノコトリコ文献』
「オノコトリコとは、かげろふ村に伝わる鬼女の妖怪である。
男取子、という漢字で書き、村の男を取って食い殺すと言われている。
白い衣服に身を包み、背丈の小さい女の姿をしているが、その色香で男を惑わしさらってしまう。
その性質からか、村に長く生きる女性たちからは特に忌み嫌われている。
また、村の内部で男性の注目を集めるような見目麗しい女をオノコトリコのようだと中傷する風潮も見られる。

異郷から訪れた美しい女性、あるいは村に元々住んでいた美しい女性が、実際に男性をたぶらかして村の平和を乱していたという話が、この言い伝えの起源という説もある」



川奈「つまり、オノコトリコなんていなかった……ってことになるかも?」

面影「何やら怪しげな巫女もそう言ってたし、実際にオノコトリコそのものがいることは無さそうだね。いるのはその姿を借りた不届き者だけ……

澄野「お婆さんの話だと、アイス工場の娘(白くて小さい)。あとまゆちゃんの話から、三吉透をさらった謎の人間(白くて細長い)……

面影「ついでに蛙の神についても調べようか」

飴宮「技能ロール無しで見つかるよん。資料がたくさんあって、なんかどれも全体的にふわっとしてて、それらをまとめるとこんな感じになるね〜。


『大昔、かげろふ村の地下には大きな蛙の神が住んでいて、無数のおたまじゃくしのような生き物に囲まれ、村を千里眼で見守っていたそうな』
『ただ、不定期に生贄を求め、応じないと村に災厄をもたらしたとか』
『だがある時、蛙の神は地上に出てきたかと思うと、まるで風のように去っていってしまったという。気まぐれな神のことだからこの地に飽きたのかも』
『今、地下にその神や、おたまじゃくしがいるかどうかは分からない』
『蛙の神は腹の虫の音が大きい』
『おたまじゃくしは火を警戒する』


澄野「本当に全体的にふわっとしてる」

面影「わざわざこれを書いているということは火が重要になるのかな?これから毎日家を焼こうね」

川奈「そういうことになると、蛙の神じゃなくて、おたまじゃくしと会うことになったりするの……?」

飴宮「あといっぱい探してるから、こういうのも見つかっていいよ」



『行方不明捜索願いのビラ』
奥の方の壁に貼ってある。
「1日でも早く帰ってきてほしい」などの文と共に、今までの行方不明者の写真と名前と、当時の年齢が確認できる。
・日下部零(14)
・一之瀬陽太(10)
・不二優(10)
・三吉透(10)



川奈「あ、行方不明の子たちって顔を知らなかったね。写真を撮っておこう」

面影「お殺お殺、仲間外れがいるよ。最初の失踪者、日下部君だけ、14歳。当時は小学生ではないようだね」

澄野「小学生じゃない失踪者……もしかしてこの小さくないサンダルの持ち主は、日下部零の物か?」

川奈「じゃあ、日下部零もあの山道で行方不明になった……?というか、さらわれた?」

面影「うーん、犯人が大柄でもない限り、中学生を無理矢理に連れていくのは至難の業かも」

飴宮「はい、見つかる資料はこんなところかな!奥にいる男が本を持ち、いそいそと出ていこうとしています」

面影「うふふ、逃さないよ」

飴宮「カウンセラーひずみんが行く手を阻む!!金髪のニーチャン、ビビるッ!」

影山『随分と熱心に調べ物をされていたんですね。なにか気になることでも?』

金髪(KP)『……よ、他所の人か。まあ、ちょっとなぁ……

影山『資料館の本は、持ち出し禁止じゃありませんか?』

飴宮「うぐぐって困ったような顔をするー。うぐぐ」

影山『……こちらもちょっと気になることがありましてね。私達にも見せてもらっていいですか?その本』

川奈「男の素性は探らなくていいの?」

澄野「確かに」

面影「それはまあ、おいおいね。本を見てる間は、この人はもう資料館から出られないだろうし。本欲しさに」

川奈「なるほど」

飴宮「おずおずとなんかおっかなさそうな本を渡してくるよ。表紙からしてなんか危なそ〜な感じ。異様な雰囲気」

面影「じゃあ、私は男の素性を探るから、その間物騒な本を読むことをよろしく、二人とも」

飴宮「じゃまず本を読んでる二人のアクション!こんなん出ましたけどー!」


『相容れない蟲の話』
「信心深いこの村にも邪教の魔の手は迫りくる。

かつて、この村に一匹の巨大な蟲が現れた。
蟲は我々が知るには途方もない量の知識を有していた。
彼から知恵を得るには対価を必要とするのだが、その代償があまりにも計り知れなかった。
恐怖から逃れるために人は蟲を封じ込めることとした。

蟲は人の頭を住処とする。どういう過程か視認できたという記録はないが、確かに蟲は人の頭に、直接的に入り込む。
蟲が頭に住み着いた人間は一見何事もなく見えるが、蟲の浸食により精神を乗っ取られる運命を辿る。進行はゆっくりだが、一年も経てばおそらく完全に蟲に支配されると予想されている。その時、その者の自我はもうないだろう。
現に、乗り移られたある人間は一年にしてまるで人が変わってしまった。

また、寄生された人間は、自我がある内に、
しきりに「囀り」が聞こえると頭を抱えていた。

ちなみに、蟲は一時的に、または長期的に人から人へと移動することも可能だが、この時新しく寄生された人間の記憶と、以前の宿主の記憶とが混同することもある。
さらに言うと、一時的に乗り移られた人間でも、その時間内の記憶においてなら、記憶改変されることがある。

邪教の脅威とはいえ、我々がこの類のものに武力を用いることは極めて危険だ。
駆逐する方法は確かに存在する。その取りついた人間の頭ごと、粉砕してしまえば蟲もきっと死滅するだろう――――試した者は誰もいないが。

そこで人は蟲を傷つけずに、封印する方法を試した。
生贄となる人間を用意し、蟲に供物として差し出し、妖術を織り込んだ陣で囲んだ小屋へと連れていく。扉を閉じて、最後の術をかければ儀式は終了だ。
小屋に封じてしまえばもうそこから出ることは叶わない。
その小屋は山奥にひそりと建ち、滅多に人が来ることはない。

さらに言えば、その小屋はーーこの村において最も神聖な日の前後の数日間ーーのみにしかその道は繋がらない。
年月が経てば封印は弱まるが、中から開けることは叶わない。不届き者が来てその封を解かない限り、この”蟲の家”から蟲が放たれることはないのだ。」


飴宮「長いので簡単にまとめると
『人の頭に入ってくるやべー蟲のこと』
『蟲の封印方法』
『”蟲の家”のおおまかな場所』
って感じだよ。
そして地図に”蟲の家”が追加されて、行けるようになるよ。これ以上の情報は【目星】ね!」

川奈「神様に妖怪におたまじゃくしに虫まで増えたよー……

澄野「なんだこの村」

川奈「それにしても、サイコロを振るのにも慣れてきたよね。【目星】、出目90で失敗!成功するかはともかく……

澄野「【目星】、出目35で成功!」

飴宮「ほんじゃー追加情報。

『蟲そのものは、火と日光に弱い』
『蟲の家に施す最後の呪文』

を知ることができるよ。
MP2を消費し、1D3のSANチェックをすることで呪文を使える。蟲が小屋にいる状態でこの呪文を唱えれば、即時封印できます」

澄野「ここまで説明されるってことは蟲が本当にいるってことだよな?これ……

川奈「呪文ってどんな呪文なの?」

飴宮「え?……………………むしは、むし!でいいよ」

澄野「そんな呪文があるか!!!」

飴宮「シナリオにそんなもんがいちいち書いてあると思うなよぉーっ!!」

面影「まあ黒棺みたいなものだと即時効果発動できなさそうで困るからいいんじゃないかな」

川奈「そもそもそんな簡単に蟲を小屋に誘導できるもんなの?」

飴宮「シナリオに書いてあることが全てなんだよぉ〜〜〜!!びぇーん!!不安になってきた………

面影「ごめんごめん、金髪の男と話をさせて?」

飴宮「うっく……うっす……



金髪(KP)『……アンタは誰なんだ?』

影山『私はスクールカウンセラーの影山ひずみ。この村にいる子供の心のケアをしに来たはずなんですが。なんの因果か、この村の事件の調査をすることになっちゃいましてね』

金髪改め白川(KP)『そうか……お、俺は白川瑛人。一応この村の出身で、今はトラック運転手やってる。普段は東京の方で仕事をしてるよ。この時期には里帰りするんだ』

影山『夏祭りの時期になると帰ってくる人って、けっこういるんですね。アイス工場の、娘さんとか』

飴宮「(ストライク!!いやこの場合ホームランか???)アイス工場の娘、と聞いて、瑛人はちょっと顔つきが変わるね」

影山『おや、どうしました?娘さんになにか心当たりでも?』

白川(KP)『あの子は……あの子は、幼馴染なんですよ。小さい頃よく一緒に遊びました。元気いっぱいで男勝りの女の子でした』

影山『……何かあったんでしょうか?彼女は今、妖怪オノコトリコの姿を真似している。コスプレの趣味でも?』

白川(KP)『まさか、そんなんじゃない。そんな子じゃなかった。5年前の祭りの夜、あの子が……、いや、とにかく、あの子はその頃からどんどん人が変わっていってしまった』

影山『5年前………………あの事件の女性って、まさかですけど』

白川(KP)『…………お察しの通りです』

面影「うーん、観光客変死事件+婦女暴行事件の影に、何かが見えてきた気がするね」

飴宮「(ちょっと情報出しすぎかな?)白川は少し話したら、本はもういいからと去ろうとしますね」

影山『どこへ行くんですか?』

白川(KP)『……”蟲の家”へ』

面影「”蟲の家”ってどのへんかな?」

飴宮「”古い井戸”に続いてる”山道”からちょっと逸れたところに位置してるよ」

面影「ああ、私、井戸に用事があったんだよね。怠美ちゃん、後出しで悪いけど、役場にロープとか縄みたいなのって無かったかい?」

飴宮「(嫌な予感がするな)無かったヨ」

澄野「何をする気だ?」

面影「いっそ井戸に入ってみようかと思って……。でも命綱無しで入るのは流石に気が引けるかな。まあでも、それは置いといて私達も”蟲の家”に行ってみないかい?」

川奈「うーん、蟲?を封印する場所として重要だと思うけど……それよりもっと、怪しい人の情報が欲しくない?一番怪しそうな、アイス工場の人にもまだ会ってないよ」

澄野「オレも川奈に賛成だ……時間はまだある。まずは怪しい人間を探ってみよう」

面影「二人がそう言うなら、私は従うよ」








★二日目の朝の行動②アイスクリーム工場

飴宮「とても大きな工場だけど、中には入れない仕様になっています!近くには白い帽子を被り、白いワンピースを着た、背丈の小さい女が佇む。タク達を見つけて、にこりと微笑むその顔は、かーなーりビジュが良い。平均顔で童貞であろうタクにはきっと刺激が強いだろうね」

澄野「オレの作ったキャラにまでそんな扱いされるとは思わなかったよ……

飴宮「平均顔はガチなんだもん(APP8)むしろ平均以下かも(APP8)とにかくその女は近づいてくるよ!」

面影「有名人だろうから先手を仕掛けちゃってもいいね」

影山『……貴女が、”赤坂天音”さん?』

赤坂(KP)『あら、私を知っているのね。確かに私が赤坂天音よ。あそこの工場長の娘。今は東京の方で暮らしてるけど、この時期になると帰ってくるの。くすくす』

澄野「…………あ、そういえば勾玉……オレが持ってるんだよな、たしか。一番怪しい人間だし、ちょっと見てみよう。MPを1消費して、MPを11から10に……

飴宮「はーーい!!

タクが勾玉に力を込めて赤坂天音を見ると、彼女のオーラは真っ赤っ赤!!
彼女の精神状態はオールレッド危険信号!!
ありていに言えば〜〜〜発狂オア廃人!!!」

澄野「いきなり最大級にやばい人間引き当てるのかよ……!!」

面影「そんなことだろうとは思った」

川奈「落ち着いて見えるけど、もう壊れちゃってる、ってこと……?」

赤坂(KP)『貴方達は村の外から来た人?この村にどんな用事でやってきたの?』

佐川『わ、私達は大学生で、課題のレポート作成の為にこの村にやってきたの。村の信仰とか、お祭りのこととか、現地でなにがあるかとか、そういうのを調べてるの』

赤坂(KP)『ふぅん…………まあ、いいわ。なんでもいいのだけれど、あまり長居はオススメしないわね。くすくすくす』

影山『……そうですね。子供が毎年”死ぬ”事件が起きているそうですし』

澄野「ん?」

川奈「ん?」

赤坂(KP)『…………あの、私も男の子の失踪事件のことは知っているけれど。亡くなったと決めつけるのは、よくないんじゃないかしら』

面影「怠美ちゃん、たしか【心理学】って嘘を見抜けたり、何を考えているか察する技能だよね。今の私の発言に応えた彼女の発言、【心理学】技能を試していい?」

飴宮「きょっきょっきょー!歪ってばテクニシャンかも!どーぞー!ハウスルールで【心理学】の結果は公開するかんね」

面影「…………【心理学】55%、出目62で失敗したよ」

飴宮「ま、当たらなければどうということはないんすけどね……。じゃあ何も分かりませんでした」

面影「うーん、これで”失踪”に関して嘘をついていたら、事件の核心にこの女性が関わってることを知れたんだけど」

澄野「い、今のカマかけたのか」

川奈「素で間違えたのかと思った」

面影「この人に他になにか聞くべきこと、言うべきことはあるかな?あんまり突っ込んだことを聞くのは地雷を踏みかねない気がするけど」

澄野「えぇ……じゃ、じゃあなんで妖怪のコスプレなんかしてるんだ、とか?」

飴宮「趣味よ、ってにこにこ答えるね」

川奈「悪趣味かも。この人は失踪した男の子たちとは、知り合いだったりしたのかな?」

飴宮「この村は横の繋がりが濃いし話もよく広まるから、自分含めて村の人達は、大体お互い知り合ってることが多いし、名前くらいなら分かっちゃうって言うね」

川奈「そうなんだ……

飴宮「ちなみに怠美が探索者だったら、指差ししながら、誘拐犯はお前だー!!!って叫ぶね」

澄野「そんな向こう見ずで危険な真似ができるか!」

赤坂(KP)『……くすくす、お話はもういいかしら?本当に、お祭りが終わったら、すぐに東京に帰るといいわよ。他に見るものはそんなに無いし、しばらくはうちの工場も見学とかないし』

影山『……たしかに、人が失踪したり、人死にが出たり、曰く付きの村って感じがするからね。他には、なんだったかな。頭の中に入る、蟲?』

澄野「面影!!一人で突っ走って行くな!!!」

飴宮「(あ〜〜怠美壊れちゃう〜〜!!)えーと……赤坂天音は蟲のくだりを聴いて……何かしら、それ、と首を傾げるね』

面影「うーん、サイコロは67で失敗。【心理学】55%は少なかったかなぁ」

川奈「全体的に私達、本当に数値が低かったよね……技能の」

飴宮「影山ひずみに、赤坂天音の真意は見えない。ただ水野タクは、勾玉の効果でこの女が既に発狂しているということが分かる。佐川夏は黙って話を聞いてる。そんな状況」

澄野「発狂した人と話ってできるもんなのか?」

飴宮「普通は話せないね。クトゥルフにおいて発狂って、普通の状態じゃないから。狂ってる怠美の百億万倍狂ってるよ」

面影「それでも何故か対話ができる……。何故なのか、まあ、おおよその見当はつくけどね。つくからこそ、この問答なんだよ」

飴宮「とにかく、ひととおり話したとみなして、赤坂天音は綺麗な歩き方で去っていくね。歩く姿は百合の花〜ってか」

川奈「思ったんだけど、カマかけるとかはどっちかというと刑事の水野タクがやるべきことじゃない?」

澄野「…………

飴宮「リアルINT(知性)の低さ」

澄野「このゲーム詳しくないけどなんか馬鹿にされたことだけは分かるぞ……







★二日目の朝の行動③診療所

面影「誘拐現場の目撃者のまゆちゃんに、三吉透のことについて聞いてきたのが診療所の先生なんだよね」

川奈「なんかおっかなかったらしいじゃん……?事件に関係あるのかな?」

澄野「怪しい人間はとことんオレが見ていくぞ。この勾玉でー!」

飴宮「入り口には、黒原診療所と書かれているよ。入ると受付に看護師がいて、客は誰もいない。診察室に行くならすぐに案内されるだろうね〜。あと、『寄生虫に注意』と書かれているポスターが他の掲示物に紛れて貼ってある」

面影「ポスターをじっくり見たいね。技能は必要?」

飴宮「いくらでも見ていけ〜。キャワイイイラストでデフォルメされたなんか謎の虫が書かれて、見かけたらすぐ逃げること、という注意書きがされてるね」

面影「これって、佐川夏の【生物学】技能を使えば、どんな虫なのかが特定とか出来ないかな」

川奈「え、私の【生物学】36%なんだけど……………うそ!サイコロ35出た!!」

飴宮「歪、人を操るの上手いな。フィクサー?じゃあ夏は『この虫はこの世のどんな生物にも当てはまらない、空想上かあるいはまだ未発見の生物なんじゃないか』と思ったよ」

川奈「うーん、写真撮っておこ……なんか怖っ」

澄野「職務中の先生に話を聞くのって、どうしたらいいんだろうな。いっそ警察手帳見せるか?一応公務員だって隠してるけど……

面影「一応患者のフリして、中に入ってから正体を明かしてもいいんじゃない?ただそれやると夏ちゃんもびっくりするけど」

川奈「私、たしかに刑事だって知らないからね……公務員って自己紹介されたもん」

飴宮「あ〜、ん〜、この診療所、通りがいいっていうか、オープンっていうか、世間話をしに来るジジババもいるって感じでもいいよ。あのねー……んーと……ぼくなつ2の診療所みたいなかんじ」

澄野「ああ、肩叩きしたら十円が貰えるところ……

川奈「じゃー先生に話がある、って受付の看護師さんに一応言って、診察室に入っちゃおう」

飴宮「受付嬢は首を傾げながらも了承したね。タク達が診察室に入ると、白衣を着て眼鏡をかけた、高身長の男が椅子に座っていた。なにか写真を眺めているよう。男はタク達に気づくと、写真を向かいの机に伏せて、向き直る……

黒原(KP)『……村の外の人かい?ここは診療所だけど、どんな用事かな』

澄野「勾玉を使うぞ!MPを10から9に!」

飴宮「はーい!黒原診療所にいる白衣の男、お察しだと思うけど診療所の先生、黒原譲治のメンタル確認ね。

オーラの色はオレンジ!
発狂するちょっと前の段階で、いつ何をしだしても、過去に何をしてても、おかしくない怖いメンタルでーす!」

面影「過去に何をしてても……か。事件に関わってる可能性もありそうだね。高身長とのことだけど、彼は痩せていたりするのかな」

飴宮「太ってはいないし、大柄でもないにょろ。細いか太いかで言ったら、細い」

面影「……さて、何から聞いたものか」

澄野「診療所の先生に行き着いた理由が、友人の黄中良子で、そこから、まゆの話からだよな?いきさつを素直に話すべきか?」

川奈「待って待って。私はいろんな人に調べ物してる大学生を詐称してるけど……今回もそうするべきじゃない?」

面影「私は迷うな。澄野君が決めたことに従うつもりだけど」

澄野「なんでオレなんだよ……

川奈「ゲーミング部の部長だし?私も面影がいいなら、それでいいっちゃいいけどね」

澄野「うーーん……なんとなく……だけど。川奈には悪いが、今回は素直に話してみるぞ」

水野『水野タクといいます。村のある人から、この村で起きている事件について、調査を頼まれました。その中で、あなたの名前が出たので、話を聞かせてもらおうかと』

黒原(KP)『……調査!あ、あなたは探偵か、それとも警察ですか?事件ということは、透を……三吉透くんを、探してくれるんですか?』

飴宮「診療所の黒原先生は驚きつつも、懇願のような眼差しを向けながら、なんでも聞いてくださいって言ってくるね」

水野『……あなたは、行方不明になった三吉透君とはどういう関係なんですか?』

黒原(KP)『……私は、この村の少年達が多く所属する、草野球チームの監督もやっています。三吉透くんは、時々それを見に来たり、たまに飛び入りで参加したりする男の子でした。
両親がいない子で、義理の親である叔父、叔母とはうまくいっていないようでした。それなのに、同じ大人である私には、懐いてくれて……。私にも、生きていたら同じくらいの年の子がいたんです。だから透くんを、早く見つけてあげたくて……

飴宮「とかなんとか、お涙頂戴感のある喋りをするね」

澄野「……嘘をついているようには思えないな」

川奈「診療所の先生、子供がいたんだ……。その子を失って、三吉透君を心の拠り所にしてたって感じなのかな」

影山『…………三吉透君は、誰かにさらわれたと思いますか?』

黒原(KP)『……家出だという噂もありましたが、そんなことはないと思います。きっと、誰かに連れ去られたんだと』

影山『…………三吉くんは、生きていると思いますか?』

澄野「おいおいおい」

川奈「ちょいちょいちょい」

黒原(KP)『…………分かりません』

影山『もしもーー死んでいたら?』

黒原(KP)『…………犯人を………殺してやりたいです』

面影「どうだろう。【心理学】一応振っていい?」

飴宮「おけまる水産」

面影「ありがとう……出目20、うん、55%以下だね。はじめて成功したよ」

飴宮「黒原譲治は、もし三吉透が死んでいるなら、マジで犯人分かり次第、ブッ殺す気だし、犯人や三吉透の行方が分からないなら、何をしてでも見つけてみせるほどの気迫があるよ」

澄野「何をする気だ!?!?!?」

川奈「犯人分かったらこの人に教えるべきなの……!?教えなかったらどうなっちゃうの……!?」

面影「そんな気迫で詰め寄ったら確かに小学生のまゆちゃんは怖がるよね」

澄野「オレ達も怖い」

川奈「もうよくない?この先生……!なんか、事件には関係なさそうだけど関わったら危なさそうな……。あ、でもポスターのことだけは聞きたいかも……!」

水野『……ところで、ロビーにあったあの寄生虫のポスター、あれってなんなんですか?』

黒原(KP)『……え?ああ、あれは……新種の寄生虫だそうです。うちではそんな通達は来てないので不思議なんですが……水月家のお嬢さんが、どうしても貼っておきたいとのことで。あそこのお嬢さんにせがまれたら断れないですよ』

水野『水月家?どこかで聞いたような……

黒原(KP)『あの子ですよ。神社の巫女の』

川奈「…………あー!監視カメラの!!水月家所有って書いてあった、山道のカメラ!」

澄野「あの巫女、そういえば名前聞いてなかったけど、それだったのか……カメラのこと聞き逃しちゃったな」

黒原(KP)『…………水野さん。私から事件のことについて、お話できることはそんなにないと思います。透君以外の失踪者は顔も名前も知っていますが、それ以上のことは』

面影「じゃあ出ようか」

飴宮「まだ怠美のフェーズは終わってねえよ!!」

黒原(KP)『今度は私に聞かせてください。水野さんは、調べている内に、犯人に関わる何かを、見つけてませんか?』

澄野「犯人に関わる何か……これは、まゆちゃんの目撃証言のことを話すべきか?」

川奈「まゆちゃんは怖くなって誰にも話せなかったのに、私達が勝手に話したら可哀想だよ」

澄野「そうだな。首を振っておくか……

飴宮「じゃー診療所はそんなとこだねー」










澄野「二日目、朝を振り返ろう」

面影「新しい発見があったね。
”蟲”の存在や脅威、
首を掻きむしる変死事件、
精神が壊れているはずの赤坂天音、
三吉透に執着している診療所の黒原先生」

川奈「赤坂天音ってなんなの?」

面影「さっき、彼女の幼馴染だという白川瑛人との会話で察したんだけど。5年前の観光客集団変死事件、その影にあった婦女暴行を受けたのは、彼女じゃないだろうか」

澄野「……暴行を受けて、人が変わってしまった?とか」

面影「それもありえそうだけど……。人が変わった、という点においては、”蟲”について書かれた本にもあったよね。
『寄生された人は一年で自我がなくなる』
『人が変わる』って。
宿主の身体をコントロールする……まさに寄生虫そのものだね」

川奈「じゃ、じゃあ赤坂天音の頭の中に蟲が?わ、想像しちゃっ……うっぷ」

面影「5年前の事件のことをなにも覚えてない、というのは蟲の記憶改変によるものかもしれない。
あと、集団変死事件と今朝発覚したお婆さんの変死事件が同じ死に方なのも……蟲が一切関わってない、とは思えない」

澄野「どういうことだ?」

面影「首を掻きむしるなんて荒業、薬で気が狂ってるか、あるいは、操られでもしない限りできないんじゃないか?と考えたんだ。
そして、蟲は自由に他の人の頭に乗り移ることもできるらしいから……もしかしたら、変死した人達は、死ぬ直前まで、この蟲に操られていたんじゃないか?」

飴宮「”蟲”が……掻き”むし”るッ!!!」

澄野「そ、そう考えると、今この村で暴れてる恐ろしい存在は、蛙の神でもオノコトリコでもなく、蟲ってことか?」

飴宮「拓海が”無視”するよぉ”〜〜!!びぇ〜〜ん!!」

川奈「あ、飴宮さんに座布団1枚!」

面影「赤坂天音の精神状態が発狂……いや、廃人かな。それになってるのも蟲のせいだ。もう自我がないんだよ、彼女には」

澄野「…………あ、赤坂天音が蟲に寄生されてた……と考えて。連続男児失踪事件にはどう関わってくる?」

面影「失踪事件にはいっそ関係ないかもしれないね。オノコトリコの姿をした者が三吉透をさらったらしいけど、そのオノコトリコは細長い。誘拐犯は背丈の小さい赤坂天音ではない」

川奈「あ、思ったんだけど……毎年起きてるこの事件って、同一犯じゃないとか、まさかそんなことないよね?ここまで来て……

面影「……そういえば、その可能性を考えていなかったよ。三吉透をさらったのは細長くて白い女だけど、それまでの3人の失踪者はそうじゃないかもしれない……?」

澄野「……なんにせよ、誘拐犯に関しては、診療所の黒原先生に刺されないかも心配だな……

飴宮「はいは〜いその辺で!!次の行動に移ってもらうよ〜!!」