藤花詩空
2026-04-01 00:00:00
12810文字
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2040487

【イケメンオタク四天王】悪の四天王幹部編

メイン制作ゲーム【イケメンオタク四天王】純空のオタク転校生:2026年エイプリルフール企画「もしイケメンオタク四天王が悪の幹部だったら」プロット



2

 “きっと師匠のユキヒサは生きている”……そう信じて情報を探し続けていたある日。
アリスちゃん……師匠の情報が見つかったよ! やっぱりあの人は生きているんだ」
「有難うございますキョウヘイくん!」
(やっぱりキョウヘイくんは……頼りになる)
「どこに居らっしゃるんでしょうか!?」
 興奮気味に問い掛けるアリス……キョウヘイは神妙な顔で告げる。
「この近くの森の洋館に連れ去られて行くのを見たって人の話が聞けたんだ……きっと無事だって思いたいけど……
「無事ですよ! 師匠がわたし達との約束を……破るハズがないですから!!」
「そっか……そうだよね」
 アリスの強い言葉に……キョウヘイが少しだけ笑った。
「早く無事だって確認したいです。すぐに行きましょう!」
「うん……助けに……うっ」
 頷くように思えたキョウヘイは……しかし急にうずくまった。
 その手は腹部に添えられていて、苦しそうな脂汗が伝うのが見える。
「!? キョウヘイくん!?」
「ごめん……あの時……ボクも攻撃を受けていたみたいで」
「そんな……今すぐ回復を……!」
「ダメだよ……どんだけ回復魔法をかけたって、体力が回復しないと傷は塞がらない」
「そんなっ……せっかく師匠の情報を辿れたのに……!」
(もし助けるのが遅れて……最悪なことが起こったら!?)
「ごめんね……キミにこんなことで迷惑……かけるなんて……
 彼の辛そうな表情に……胸が突かれるような想いがした。
(キョウヘイくんだって……師匠のことは心配なハズだよね。わたしよりずっと前から一緒に居るんだから)
……大丈夫ですから……今は話さないで下さい。傷に障ります」
……え」
……バリア」
……アリスちゃん?」
「直接的な回復魔法をかけるよりも回復力は落ちてしまいますが、こうやって結界を張っておけば……ゆっくり傷も治りますし、敵にも見つかりません」
(怖いけど、今動けるのは……わたし1人だけだから……
「まさかキミ……
 驚いたように目を見開くキョウヘイに……内心の恐怖心を誤魔化すように微笑む。
「絶対師匠と帰ってきますから……キョウヘイ君はここに居て下さい」
アリスちゃん待って……本当に1人で行くつもり!?」
「だって助けるのが遅くなったら……キョウヘイくんだって心配しますよね」
「でもキミは……攻撃魔法が使えないでしょ?」
「大丈夫です……よ。師匠を助けることさえ出来れば……きっと守ってくれるハズですから……
 そう言って……静かに森の方へ向きを変える。
(このままキョウヘイくんと話してたら弱気になってきちゃうから……だから行かなきゃ!)
アリスちゃん!」
 背中から追い掛けてくる声に……気づかないフリをして。
 止まってしまいそうな恐怖感から逃げるように……アリスはその場から駆け出したのだった。