藤花詩空
2026-04-01 00:00:00
12810文字
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2040487

【イケメンオタク四天王】悪の四天王幹部編

メイン制作ゲーム【イケメンオタク四天王】純空のオタク転校生:2026年エイプリルフール企画「もしイケメンオタク四天王が悪の幹部だったら」プロット



1

 10年後……キョウヘイとユキヒサと暮らす幸せな生活は突如終わりを告げることになる。
 洋館に押し入る悪魔の対応に追われ、ボロボロになったユキヒサの姿がそこにはあった。
「キョウヘイ、アリス……君達だけでも逃げろ!」
「そんな……そんなことできません! わたしは戦えないけど、回復ならお手伝い出来ますから!!」
 ユキヒサの言葉に……必死でアリスは首を振って応じる。
「魔力は有限であると教えたハズだ。理想で現実は歩けない」
 しかしユキヒサは悲しそうに呟くだけだった。
「君達は半人前だから……きっと1人で戦い続けることはできない。だけど2人で力を合わせれば……もしかしたらこんな世でも生き残れるかも知れない」
「ユキちゃん……
 キョウヘイが息を呑む中……静かにユキヒサは続けた。
「それならば選択肢は1つしかない。先に進む……それだけだ。わかるな?」
「それなら……先生も一緒に!」
 必死で言うアリスにも……ユキヒサは力なく首を振るだけだ。
「無理だ……時期に私の魔力も尽きる。そうなれば私は戦えず……君達を危険にさらす」
「師匠がお荷物になるなど笑えないだろう……? そんな姿など、私だって見せたくもない」
 自嘲するような笑みを浮かべながらも……その言葉は重く、覆ることのない強い意志が痛い程伝わってきた。
「だから……君達だけで行けと言っている。限界が近くとも……ここを食い止める力くらいはある」
「先生……
 それでも前に進めないアリスの耳に響いたのは……珍しく強いキョウヘイの言葉だった。
……アリスちゃん、行こう」
「キョウヘイくん……
「師匠のために……ボク達だけでも生きなきゃ! キミだって……もうわかってるでしょ?」
……はい」
(先生と別れるのは辛いけど、キョウヘイくんと一緒なら……きっと大丈夫)
「先生……今まで育ててくれて有難うございました」
アリス……
「あなたの教えは……何があっても忘れません。だけど……まだまだ教えて欲しいことがたくさんあるんです!」
 流れそうな涙は……必死に堪える。
(ここで泣いたらもう二度と会えない気がするから……絶対に今は泣かない!)
「だからどうか無事で……絶対にまた会いましょう!」
「ああ……有難う。キョウヘイ……アリスのこと、頼んだぞ」
「大丈夫だよ、ユキちゃん……彼女は絶対にボクが守るから。今は……自分のことだけを考えてよ」
「そう……だな」
……エスケープ」
 そうキョウヘイが唱えれば……2人は穏やかな光に包まれて。
 そのままどこかに姿を消した。
「さて……ここからが本番だ。全身全霊をもって……お前らを倒してやる」
 その場に残されたユキヒサは……敵に不敵な笑みを向けたのだった。