藤花詩空
2026-04-01 00:00:00
12810文字
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2040487

【イケメンオタク四天王】悪の四天王幹部編

メイン制作ゲーム【イケメンオタク四天王】純空のオタク転校生:2026年エイプリルフール企画「もしイケメンオタク四天王が悪の幹部だったら」プロット



9

 誰の気配もない静かな古城で……
 悪魔とアリス……ただ2人きりだ。
……どうしてわたしを連れて来たんですか」
「貴様が厄介な力の持ち主だからだ。汚す場所なら……2人の方が良いだろう?」
「汚すってどういう……
「どういうものだと思う?」
 悪魔は愉快そうに笑いながらアリスを壁に押し付けるようにして、動きを封じる。
「そろそろ泣いても良いのだぞ? もう誰一人……貴様を助けてはくれまい」
「わかってますから……そんなことで泣きません」
……何」
「それで彼が助かるなら……わたしはどうなったっていいんです」
「大切な人をもう二度と失わないなら……それでいいんです!」
……やれやれ、本当に貴様は厄介な娘だ」
 呆れたように呟いた悪魔は……そのままアリスを壁に押し付けるのをやめた。
「怖くはないのか……死が待ち受けているやも知れぬぞ?」
……大丈夫です」
「間抜けだな。そんなに震えては何1つ隠せていない」
……気のせいです!」
「そうか……だがそれが貴様の強さ……そういうわけだ」
 そう言って悪魔はゆっくりとアリスから距離を取る。
「この城はどこへも行けない閉じた空間だ……どうせ逃げられはしまい」
「そして貴様が逃げなければ……我らの被害数は変わらない」
……好きにすればいい」
「なら……わたしとお話してくれませんか!?」
……何」
「こんなところで1人は……寂しいと思います。あなただってきっとそうだと思うから」
「何でもいいです。好きなものでも嫌いなものでも……悲しいことでも嬉しいことでも」
「だから……ここに居てくれませんか?」
…………
 悪魔は少し沈黙して……
……本当に君は……厄介な相手だ」
 呟くようにそう言って……静かに微笑んだ。