kr0mm333
2026-02-03 09:30:47
18313文字
Public サンプル
 

柴チヒ②

原作後の未来設定で捏造モリモリの柴チヒ(41×20)
柴さんの前からいなくなるチヒロ君の話で、2月のWEBオンリーで展示したいと思ってるものです。
1話ずつ増えていきます。

柴チヒ① (https://privatter.me/page/6950d1ea15f40)の続きで、幕間と4話からになります。
続きの柴チヒ③ (https://privatter.me/page/698c8ed1cd5cb)はこちら。

最終話まであります⤵︎
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27272245

 崩れた建物、瓦礫の山、何もかも滅茶苦茶になった街並み。
 どこだ、どこにいるんだ。
 前を向いて走っているはずなのに、碌に進んでいる気がしない。
 進め、進め、進め……
 思いながらも、目的の場所がどこかもわからないのだから、たどり着けるわけがなかった。
 瓦礫で塞がれた道をただ真っ直ぐに進んでいくと、突然開けた場所に出た。
 目の前に広がる光景に、息を呑んだ。
 白い瓦礫の山を覆うのは花畑。
 その真ん中に、座り込む背中を見つけた。
 駆け寄って肩を引く。
 体はぐらりと傾いて、仰向けに倒れた。
 表情はわからない。
 顔に、花が咲いているから。
 言葉を失い、そして持っていた刀が手から落ちた。
 ハッとして拾い上げようとしたものの、落ちたはずの場所に刀はない。
 そこにあるのは、あの日に見た絶望だけだった。