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はしびろこう
2026-01-19 12:36:23
22914文字
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全裸特異点
それいけ!全裸特異点
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「あいつマジか、服なんか着て外を歩くなんて
……
とんでもなくクレイジーだぜ」
街に降りても無論全裸。みんな全裸。目が、目が痛い。股間にある棒が揺れてる。
むしろ服とか着てる方がおかしいらしく「虫とか怖くないって脳みそがキちまってるチキンレース野郎」とか言われてる。ふ、不本意
……
!
言われた通り。街の話を聞いてみる。
「ああ、俺たちも最初は全裸って何で? とか思ってたけどよ」
「開放感がたまらねえ」
「力もモリモリ出るようになったし」
「明朗会計じゃねえ店はバンバン潰れるしよぉ」
「ただ女子供が外に出れねえのが可哀想ではあるな」
「女? 男たちに見えないように昼間は建物の屋上でダンパしたり仕事したりしてるぜ」
「結構楽しそうだよ」
まあなんというか、ムッワアアアって男臭い男がめちゃくちゃいっぱいいる。女子供が視界に現れることはない。
安心と言うべきか、キッッツというべきか。
なんだろう、女の子って
……
華やかなんだな、と思い知る。マシュに見せずにすんでよかった。
それはそれとして、街としては栄えているし人々も元気そうだった。
情報収集として必要だった単語
——
大全裸武闘会においても酒場で聞いたらすぐに情報が集まる。
「アショカ王が俺たちの話を聞いてくれる場だよ。その部署の統括をしている奴に勝てば、願いを叶えてくれる」
「勝つっていうと」
「ステゴロさ。一on一! 数がいれば何戦かして勝ち星が多い方とかな。」
オレは悪くねえと思ってるぜ、この特異点、と颯爽と消えたベオウルフのことを思い出す。
なるほどね、聖杯、めっちゃ適性高いサーヴァントお出しする。だがこちらとて、ステゴロできないわけじゃないサーヴァントたちばかりである。
というか古代インドで武術師範に習った男たちである。全裸でならないことを除けば、拳の戦いだってできる。
「そうなるとよ、聖杯をって言えばくれんのか? その王様」
人当たりのいい男ビーマ、全裸で足を組んで隣の男に声をかける。顔と体型がいいと、全裸でも彫刻っぽくしかならないんだなぁ。
「セイハイ? 何かはわからないが、うちの王様はそういうところ分かりやすくオープンだ、それに見合った力を見せれば必ずくれる」
全員で顔を見合わせる。
向こうにどれほとサーヴァントがいるかはわからないが、一応のこと相手を偵察してどういう手管で来るのかを確認したい。
「向こうは誰が出る、なども明示されるのでしょうか」
「そりゃもちろん」
「つーか出る男たちは決まってるぜ、今日もやるんじゃねーかな」
今日も? 瞠目していれば、第全裸武闘会は挑戦者がいれば随時開催されるんだよ。午後に確かあったはずだよな、なんて話が聞こえる。
ということは、相手のサーヴァントが確認できる。
情報から下半身までフルオープン。
正々堂々。威風堂々。
すごいところに来てしまった。まあサーヴァントといえど、全裸で戦うのに慣れているものがそう多いとも思わない。気にしないのもまあいるにはいる(例、ベオウルフ)かもしれないけど、多くないと思う。
そう思って、現地に着いて看板に書かれた名前を見てみれば、オレは読めないけど現地のみんなは読めたようだった。
「ギリシャ神話の奴らが結構いるな」
「ギリシャ?」
『
——
しまった』
ダヴィンチちゃんが通信機の向こうで眉を顰めた。ギリシャ神話のサーヴァントたちを思い浮かべる。手強い人が多いのは間違いないが、どう言ったことだろう。
『パンクラチオンは基本全裸の格闘技だ』
「
——
えっと、つまり
……
」
『彼らは全裸で戦うことに慣れ親しんでいる』
聖杯、人選が的確すぎる。
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