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はしびろこう
2026-01-19 12:36:23
22914文字
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全裸特異点
それいけ!全裸特異点
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覇王と聖王の間
全裸の男が地面までたたき、カリが吹っ飛んでいった。
頭のつぶれたカリ以外は、元いた川へと戻ろうと凄まじい速さで消えていく。でも俺は完全にそれどころじゃない。
big dick energyという言葉を思い出してしまう。
やっぱり英雄ってビッグなディックがぶら下がっており、黙っていても威厳たっぷりな人が多いけどこういうことかと納得しそうなそれが威風堂々と股間からこんにちはしている。
いい朝ですねとか股間の方に挨拶しそうになる。
「あ、ありがとう、助かった」
もしかしなくても王の湯浴みの最中とかにきてくれましたかね、すみません。
「おうよ、お前ら
——
ああ、そうか。カルデアのマスターってやつかい」
『その声は
——
ベオウルフかい?』
「おうよ」
ダヴィンチちゃんには悪いんだけどカメラの画面から外してもらってる。全裸だもの。女性職員に見せるには刺激が強い。マシュに見せたくないです。ごめん。
『ありがとう、助かったよ。ところで藤丸くん、カメラどこ向いてるの』
「えっと、その、今ベオウルフのポケットモンスター的なビッグなエナジーを感じる聖剣が世の中にまろび出ているっていうか、女性には刺激が強い格好っていうか」
『なるほどね、湯浴み中にきてくれたのかな』
ベオウルフははぁーん、と顎を撫でながら状況を理解したような顔をしている。待ってね、オレが何一つ理解できてないから。
「どおりでこんなとこで服なんか着てるわけだ。まあ座れ」
椅子も何もないどころか土に座るのは構わないんだけど、話をするのに全裸であぐらはなんというか、もう少しこう、手心というものがあるんじゃない? と思いながらカメラを背けて話を始める。
「ここはアショカ王の治世する北部インド」
全裸の男を囲んで静かに話を聞く姿は恐ろしくシュール。足閉じて欲しいっていう機会逃した。
ビーマとアシュヴァッターマン、カルナは平気な顔してるけどアルジュナはスンとした顔をできないでいるし、ドゥリーヨダナに関しましてはめちゃくちゃ嫌そうな顔してる。
なおベオウルフは歯牙にもかけていない。おお、これがbig dick energy。
「アショカ王には覇王と聖王の時代がある」
——
王権を取るまでに兄弟を殺し、王権を取ってからも10年程は覇王と呼ばれ、歩いた後は廃墟しか残らないとされた時代
——
それを後悔して、仏教徒の僧侶の教えに触れ、聖王となった時代である。
「そんで今は、そのまんなか。僧侶にあってからすぐに聖杯を手に入れたわけだ」
割と問題ない状況だと思うけどなぁ、と思っていたらアシュヴァッターマンがえらい顔をしている。
「そして争い、奪い、壊し尽くした王は気づく。たくさんのものがあるから人は争うんじゃねえかってな。欲に限りはない」
「なるほどなぁ
……
」
「まず服を捨てよ」
「ご、ごめん急にわからなくなっちゃった」
「あるから奪う、ならば、ないものが最強になればすべて丸くおさまるんじゃねーかって」
「なるほどなあ
……
だからここでは服を脱ぐとバフがかかる
……
つーわけ、かぁ
……
」
アシュヴァッターマンが額に手を当てあーあーみたいな声を上げる。
「断食明けの修行者みてえなやつに急にそういうもんもたせたら極端に走りかねねえからやべえんだって
……
!」
宗教司祭の息子の言である。重い。
「つーことは何か?この特異点」
「脱がないと
……
力が発揮できない、ということですか?」
ビーマとアルジュナが声を出す。二人ともなんとも言えない顔をしている。ドゥリーヨダナとアシュヴァッターマンもア
——
みたいな顔をしてる。
カルナさんだけはいつも通りだけど話を受け入れる力がつよすぎない?
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