usagipai
2025-10-11 05:59:38
22173文字
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ひのでくん総受け



『仮面は正直な嘘をつく』
(衣装部屋。ひのでが鏡の前で衣装に腕を通している。シドはすでに着替え終わって仮面を手に、ユースティスはまだ真面目にネクタイを締め直している)

ひので「……これ、マジで俺が着ていいのか……?なんか王子様って感じなんだけど……

シド「ふふ似合ってるじゃないか。ひのでくんは“純粋無垢な少年”って感じだから、白と銀で正解だね」

ひので「いや、褒めてんのかそれ」

ユースティス「身なりを整えるのは当然だ。マスカレードは“見られる”場だぞ、ひので。己の姿もまた、言葉の一つだ」

ひので「ユースティスってやっぱり先生っぽいよな……

シド「彼は舞踏会でも“真面目な堅物騎士”って雰囲気が抜けなさそうで、ある意味逆に目立ちそうだよね。仮面越しでもカタブツオーラが漏れてる」

ユースティス「その“カタブツ”を頼って、過去に何度シドの尻拭いをしたと思ってる……

シド「あれは芸術的な事故だったじゃないか。氷像に火をつけるとは思わなかったんだよ」

ひので「いやどんな事故だよ!?てか、俺の仮面どれ選べばいいの……?羽付き?金?それとも地味なやつ?」

シド「うーんひのでくんには……これ。片目だけ覆う黒いレースのやつ。顔の半分が見えるのって、ギャップあって“映える”んだよ」

ひので「いやお前、どこのインフルエンサーだよ……

ユースティス「……だが、仮面は“嘘”を許す道具でもある。いつもとは違う自分を演じるには、悪くない選択だ」

ひので「……じゃあ、ちょっとだけ“違う俺”でもやってみるか」

シド「ふふ、なら今夜は“誰も知らないひので”が見れるのかな?」

ユースティス「……心配だな、嫌な予感しかしない」

(部屋には、仮面を手にした三人の笑い声がふわりと響いた)