早速結果を言ってしまうとキングギドラへの核攻撃は大失敗。核エネルギーを摂取するゴジラの体力を吸えるキングギドラだけに、F-22戦闘機から投下されたB83核爆弾を美味しく頂き核エネルギーをそっくりそのまま頂くのは造作もないこと。ちなみにキングギドラの飛翔速度はマッハ3以上とF-22戦闘機のそれを軽く凌ぐ。そもそもキングギドラが操る暴風雨によりF-22戦闘機は最高速度を出すどころか那覇市上空に辿り着くのも一苦労。そして核投下直後に引力光線の餌食となり操縦士は脱出する暇も無くあの世行き。
在沖アメリカ軍も在沖自衛隊も完全に壊滅させたキングギドラが両翼を広げ飛び去っていく。この三つ首龍が去ったのに伴い沖縄の空に晴れ間が戻った。果たしてキングギドラは何処に向かうのだろうか。
都心が大混乱に陥る中グアムを発ったアメリカ空軍のB-2爆撃機部隊が飛来し、巨大怪物清仁を狙い地中貫通型爆弾MOP IIを多数投下した。核兵器ではない地中貫通型爆弾を浴び背中から大量出血した以上、巨大怪物清仁が地球に深さ数千kmの大穴開ける威力の放射熱線を浴びれば全身が綺麗に消し飛ぶのはまず間違いない。
「朕に歯向かう者は皆朝敵!滅ぼすのみ!」
巨大怪物清仁は怒りに任せ
背びれの隙間の赤い発光箇所からレーザー状の紫色熱線を複数放射しB-2爆撃機部隊を殲滅しつつ爆撃に全く関係無い高層ビル街を特に意味もなく破壊、そんなところまで巨大不明生物を真似なくてもと思いきや、紫色熱線乱射により靖国神社も皇居も悉く火の海に変えたのは本家とは大きく違う。ちなみに巨大怪物清仁は巨大不明生物同様舌が無く人語を話せないため上記の台詞はあくまで読者の皆様に清仁の心中を伝えるためのもの。作中世界の人達の耳に届くのはやかましい咆哮のみ。
「最早皇居も靖国神社も三種の神器も要らぬ!不死の肉体と史上最強の力を得た朕がこの日本に、いやこの世界に君臨する!永遠に!」
いくら叫んでも作中世界の人々にはやかましい咆哮が聞こえるだけなのに巨大怪物清仁の愚かなことよ。
花村内閣の物理的崩壊に加え紫色熱線が防衛省市ヶ谷地区を火の海に変え統合幕僚監部が壊滅した今、自衛隊の指揮系統は完全に崩壊したと言って良い。その上誰が撮ったのか清仁が他の皇族全員を捕食し巨大怪物へと変貌する一部始終を映した動画がネット上に出回り、たとえ民間人を何人犠牲にしても皇室だけは守り抜けと教え込まれている自衛官達は今上天皇のなれの果てを撃つどころか銃口を向けるのさえ拒む始末。自衛官の中には巨大怪物清仁を撃ちたくても撃てない苛立ちを募らせ逃げ遅れた大勢の民間人を蜂の巣にしたり未成年女子を襲ったりして憂さ晴らしする者も。
防衛省が脚本、演出に細かく口出しし自衛隊の印象悪化に繋がる描写を徹底的に排除した特撮映画ではこういう場面はまずお目にかかれない。
ただでさえ大混乱の様相を呈している都心をいきなり超大型台風が襲うのはまさしく弱り目に祟り目。全身に強風を浴びた巨大怪物清仁は走るわけでもないのに踵を浮かせ不安定な姿勢だったのが祟り無様に転倒した。つい先程まで皇居だった瓦礫の山の上に降り立ったのはその超大型台風の操り主、そうキングギドラだ。那覇市内から東京都千代田区まで直線距離にして1500km以上あるとはいえ、飛翔速度がマッハ3以上のキングギドラなら所要時間は20分といったところ。
「三つ首の魔物!よくも朕に恥をかかせたな!朕の身体に泥を付けてタダで済むと思うなぁ!神である朕の力を見よ!」
起き上がった巨大怪物清仁は背中から紫色熱線を複数放射した時と同じく全身の発光を赤色から紫色に変化させ、夥しい黒煙を吐き始めた。その黒煙は瞬く間に火炎放射に変化した途端にまたもや変化し最終的に口から吐いているのは先程背中から複数放射したのと同じ紫色の細い熱線だ。
結局細い紫色熱線を吐くだけなのにわざわざ下顎を左右に展開し口を大きく開くのも無駄が多過ぎるが。
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