芹沢亀吉
2025-07-20 17:47:33
13718文字
Public 菊タブー
 

最後の園遊会

暴虐な軍国主義者の楠木武が恥をかく物語の通算116話目。残忍描写濃い目なので18歳未満の人は読まないように。




 いきなり那覇市の上空に直径約1kmの時空の穴が開き、中から現れた身長約160mの三つ首龍は蝙蝠状の両翼を広げた時の全幅が300mに達し全身を覆う鱗が黄金の輝きを放つ。その三つ首龍、即ちキングギドラは着地時に家城を踏み潰し彼女の差別扇動生配信は強制終了という結果に。そして卑劣な民族差別主義者を踏み潰した体重約140,000tのキングギドラの両足には5本の爪が。そう、最上位の龍の証。

 キングギドラの天候操作能力により沖縄全域を暴風雨が覆う中、そのキングギドラの各首は静かに龍柱を眺めている。何を隠そうこの龍柱には龍の魂が宿っていて、時空に穴を開け別世界から同じ龍のキングギドラを呼び寄せたのだ。

 各首が龍柱と何か会話中のキングギドラの背中に複数のミサイルが命中した。在沖アメリカ軍の総攻撃である。怪物清仁の巨大化により都内が蜂の巣をつついたような大騒ぎになり出動指令を出せる状況ではないため自衛隊の出動は無く、仮に出動したとしても地球に深さ数千kmの大穴開ける威力の放射熱線を至近距離から胴体に浴びてもほぼ無傷な頑丈さにものを言わせ在沖アメリカ軍の総攻撃を軽く受け流すキングギドラ相手だと活躍は到底望めないが。両翼を広げミサイル、砲弾の雨から龍柱を庇いつつ各首が稲妻状の引力光線を吐き、キングギドラは瞬く間に在沖アメリカ軍を90%以上壊滅させた。民間人への乱暴狼藉を楽しむ在沖アメリカ軍も相手がキングギドラだとやられ役が関の山。

 そもそも沖縄にアメリカ軍がいるのは1947年9月に当時の天皇がアメリカ軍の沖縄占領継続をアメリカ政府高官に訴えたのが発端だ。日本国憲法施行後にも拘らず内閣の助言も承認も得ずアメリカ政府高官にアメリカ軍の沖縄占領継続を訴えるなど憲法違反も甚だしい。しかもその動機が開戦の詔勅を出し太平洋戦争を始めた自分をA級戦犯として断罪するのを止めてもらうための取引なのだから卑劣にも程がある。要するに1947年以降の皇室の安泰は沖縄を犠牲にして得たものであり、皇族全員が沖縄に犠牲を押し付け善人面している罪人なのだ。

「やはり花村内閣は頼りにならん!出動指令なんか待ってられるか!」

 在沖自衛隊には楠木の息のかかった者もいて独断でキングギドラ打倒に動いた部隊もあったものの、引力光線の餌食となり在沖アメリカ軍と同じ運命を辿る破目に。自衛官の中にはキングギドラ打倒そっちのけで民家を襲い金品を強奪したり若い女性を攫う者もいて、結局こいつ等も在沖アメリカ兵と同じ。いや、太平洋戦争時にアジアの人達に対し乱暴狼藉を働いた日本兵そのものと記述するべきか。

「うわ!何だ!?身体が勝手に!」

 攫った女子高生を無理矢理裸にしようとした者をはじめ、乱暴狼藉を楽しむクズ自衛官共の身体がフワフワと宙に浮く。最上位の龍、キングギドラと共鳴し霊力を飛躍的に高めた龍柱がクズ自衛官全員を宙に浮かせたのである。すかさずキングギドラが両翼の棘から引力光線を放射し、宙に浮いているクズ自衛官共の全身を次々灰に変えていく。

 キングギドラの中央の首は各首の司令塔の役割を担い、キングギドラ側から見て右の首が目の前でフワフワ浮く自衛官を噛み潰せば角を甘嚙みして自重を命じ、左の首が数秒前まで自衛官だった灰が混じっている雨をペロペロ舐めれば軽く吠え叱る。攻撃的な右の首、好奇心旺盛かつ無邪気な左の首、冷静沈着な中央の首と各首がそれぞれ個性的なのもこの三つ首龍の特徴だ。

「司令官!あれを使うと我々にも被害が!」

「このままだと我々は皆あの三つ首の化け物にやられる!どっちにせよ助からんなら化け物を仕留め英雄として後世に名を残す方が良いだろ!今すぐ使え!」

 機体にB83核爆弾を搭載したF-22戦闘機が嘉手納基地から出撃した。主力部隊がほぼ壊滅した中在沖アメリカ軍は最後の手段としてキングギドラへの核攻撃を実行したのである。何のことはない、在沖アメリカ軍は数十年前から嘉手納基地内に核兵器を保管していたのだ。在沖アメリカ軍の核兵器持ち込みを黙認する日本政府が言う「非核三原則」など所詮口先だけ。