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黒綺
2025-03-14 19:45:42
14093文字
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クロ指 SSまとめ
18禁以外/全年齢向け作品のリンク(旧Twitter投稿分)2024-2025
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2.2024 指揮官着任日ネタで「誓約」/クロ指
人間には誰しも節目という日が存在する。グレイレイヴン指揮官にとっての節目は、この小隊へ着任したその日であった。
「指揮官、先日分の作戦報告書が出来ましたので、端末にお送りしました。ご確認いただけると幸いです」
指揮官の隣で補佐業務を行っていたクロムが、指揮官の手元のデバイスへ指を揃えて指し示した。
「ありがとう。どうしてもこれは今日のうちに片付けておきたくてね
……
前回の作戦がストライク
ホークと共同で助かったよ」
「とんでもない
……
しかし、これは明後日までの提出期限のはずでは?優先度も高くありません
し」
「予定、というほどでもないのだが
……
明日だけは、と決めていることがあってね。心置きなく過ごすために、片付けられるものは全て済ませておこうかと」
「そういうことでしたか。君のお役に立てたのでしたら幸いです、指揮官」
微笑みを指揮官へ向け、手元のデバイスや資料をまとめると、クロムは指揮官のデスクにあった空のタンブラーを掴み、冷たいアイスティーを注いでから指揮官へと差し出した。
「あぁ
……
確か明日は、君の、」
「
……
何度目かは忘れてしまったが、着任日だよ」
デバイスの上部に表示された日付を、指揮官は親指でなぞった。ファウンスを卒業し、指揮官になるため勉学に励みに訓練を重ねて来た日々から、呼ばれ慣れない「指揮官」の呼び名で呼ばれるようになった着任当初からは、今の状況は考えられないほどだ。
「昨年君が、私を君の恩師の元に案内してくださったのを覚えていらっしゃいますか?」
「ああ、もちろん。クロムを墓参りに連れ回してしまったからな」
「
……
光栄でした。君の恩師の話を聞くのは初めてでしたから」
「
……
そう、言ってくれるとありがたいな。今年は去年ほどの正装をしていくつもりはないんだが、明日も行こうと思っているよ」
「よろしければ
……
今年も、君のお供をさせていただくことは可能でしょうか」
クロムの青い視線が、指揮官を射抜いた。指揮官の節目の日は、クロムにとっても決意を新たにする日と定めたようだった。
「
……
もちろん。ああ、明日の夜は友人と飲みに行ってくるから、」
「かしこまりました。では会食が終わる頃にお迎えにあがりますのでご安心を」
「
……
そのスマートさ、私も見習いたいものだな」
微笑みを渡えた唇が謙遜の言葉を形作る。指揮官はタンブラーをゆっくりと傾け、任務の間に与えられた束の間の安息を楽しむことにした。
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