mishiadd
2024-12-09 00:19:51
16040文字
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美食家饗宴美味礼讃

柳伊。DLC2でセイバーが席を外した途端に発生する宗矩殿と伊織殿のアダルト空間の「90~00年代BL風味BL未満少女漫画」の雰囲気が大好きなので…剣陣営は絶対不動の運命だけど成立してません(セコム気味)


《食後の珈琲とお菓子》カフェ・プティフール

――などとやっているところに、「ああーーッ!!」とまた甲高い素っ頓狂な声が響いた。

「ヤギュウ! ――本当に、貴様は油断も隙もないな!」

伊織と宗矩の間に小さな体を捻じ込んで、伊織を庇って宗矩の体を突き放す。「おっとっと」とわざとらしく体のバランスを整えながら、押されるがままに宗矩がふたりから離れた。
宗矩に蛇行剣を向けたまま、背後の伊織を振り向くことなく声を掛ける。

「イオリ! 変なことは――変なことはされていないな!? ……もう金輪際きみはこやつとふたりきりになるな! 必ず私を呼べ! なにかあってもなくても必ず私を呼べ! ――こやつの毒牙から私が必ずきみを護る! いいな!」

宗矩から、セイバーの肩越しに伊織が目を丸くするのが見える。――それから、毒気を抜かれたように苦笑するのが見えた。

「ああ、セイバー。よろしく頼む。頼りにしているよ」
「任せるがよい。神をも殺す私だぞ、不埒者一匹ごときから己がマスターを護れずにどうする」
「ああ、そうだな。その通りだ」

――というわけで」と伊織がセイバーの肩に手を掛けながら、宗矩に言った。

「今日のところは退いてくれ。セイバーの手前だ、わかってくれるな」
「おや。――セイバー殿おさなごの前ですることではなかったかな、これはしたり」
「そうではない。セイバーにこんな顔を見せるわけにはいかぬのだ、俺が。――なに、つまらぬ恥じらいだ」

「おや」と宗矩が愉快そうに目を丸くし、「ん」とセイバーがきょとんとして伊織を見上げた。



伊織はセイバーを子供扱いしない――こちらの方が余程酷いではないか、などと苦笑しながら――



宗矩は、またしてもお預けにされた極上の御馳走を想い、小さく舌なめずりをした。






美食家饗宴美味礼讃・了