mishiadd
2024-12-09 00:19:51
16040文字
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美食家饗宴美味礼讃

柳伊。DLC2でセイバーが席を外した途端に発生する宗矩殿と伊織殿のアダルト空間の「90~00年代BL風味BL未満少女漫画」の雰囲気が大好きなので…剣陣営は絶対不動の運命だけど成立してません(セコム気味)


《スープ》ポタージュ

その見た目からか、セイバーはしばしば子供扱いをされる。あのドロテアと三人で上野を探索したときですら――落ち着きなくちょこまかと飛び回るセイバー自身の振る舞いにも原因がなかったとは言えなかったが――ドロテアには随分と子供扱いをされ、伊織とのマスター同士の大人の会話のていのいいダシになどされてしまった。まるでドッグパークで愛犬を遊ばせているのをベンチから見守る飼い主同士のような会話であったが、生粋の魔術師であるドロテアからすればサーヴァントとの健全な距離感などは元来そのようなものなのかもしれなかった。むしろ、徹頭徹尾セイバーを子供扱いせずに対等な相手として接し続ける伊織の方が奇特であるのかもしれなかった。――それは、伊織の価値観においてセイバーが突出した実力の持ち主であり、常に見上げるべき存在として君臨しているがゆえの、揺るがぬ尊敬に基づくものであるのかもしれなかったが。

宗矩にも似通ったところがあった。――セイバーの愛らしさや無邪気さを讃える言葉はまるで子供に対するそれであり、伊織の連れ子を褒めて話題のきっかけにしながら、巧妙に伊織との距離を詰めて大人同士の会話に持ち込む。端的に言って、そこそこ悪質な手口のナンパである。

いつもの調子でセイバーがちょこまかとどこかへ行ってしまった隙を突いては、まるで口説いているかのような甘くなまめかしい言葉を甘い穏やかな声で囁く。いかにも手慣れた様子の数奇者がいくら色っぽい言葉を重ねたところで真面目に受け取られるわけもなく、ましてや相手は伊織であった。――「出逢った瞬間からその目に惹かれていた」という一目惚れの告白のような言葉は、一度ならず二度三度重ねたところで、哀しいかな、何を言うにも色気の滲むことなく語ることのできない宗矩自身の艶っぽい言葉の数々に埋もれてしまい、真剣みを帯びることはない。そうこうしているうちにセイバーが戻ってきて、伊織の意識は宗矩からセイバーへと移る。



――という状況すらを愉しめるのが宗矩という霊基おとこであった。



伊織の中のが固唾を呑んで見つめ続けているのが誰なのか、きっと誰よりも直感的に理解しているのが宗矩だった。伊織の運命が誰であるのか、それは単なる――そして歴然たる事実として理解しているし、そこに割って入れる気も入る気も毛頭ない。ただ単純に、明快に、歴然たる事実として、伊織の運命は自分ではない

しかし、だからといって――



――「『運命以外と火遊びをしてはいけない」などという窮屈な良識を端から持ち合わせていないのが、宗矩という英霊の霊基である。