お芋さん太郎
2022-06-03 22:18:29
14148文字
Public twst
 

春色の屈辱を君に

※ツイステ
※デイヴィス・クルーウェル
※アシュトン・バルガス
※設定捏造

以前pixivに投稿していた作品です。




「寮? そんなものどこだって同じだ。俺はどこだってやっていける。その自信がある」

デイヴィスの瞳はその言葉の通り、自信に満ち満ちた光を帯びていた。まるで愚問だと言わんばかりだ。

「何故かって、見たらわかるだろう。厳格、不屈、慈悲、熟慮、奮励、勤勉、高尚俺はすべてを兼ね備えている。完璧だからな」

指折り数えて誇らしげに胸を張る。
赤手袋の指が添えられた血潮のような唇が、ひどく艶かしい。

「アー、ほら、敷地の外れに古ぼけた建物があったろう。昔の寮だそうだが、あれを綺麗に改装して新しく寮を作るというのもいいだろう。グレート・セブンと肩を並べられるなんて光栄だ」

夢物語とわかっていても易々と実現させてしまいそうな人間。
それがデイヴィス・クルーウェルである。

彼の言葉には、底知れぬパワーがある。

「寮カラーは黒だな。それしかない。全ての寮の全ての色を合わせた色、それが黒だ。いっとう特別で唯一な者たちが集うんだ。きっと素晴らしい寮になるぞ」

そう言って、子供のように楽しそうに笑うのだ。