お芋さん太郎
2022-06-03 22:18:29
14148文字
Public twst
 

春色の屈辱を君に

※ツイステ
※デイヴィス・クルーウェル
※アシュトン・バルガス
※設定捏造

以前pixivに投稿していた作品です。




ー逃亡10分前ー

「なんだお前か」

デイヴィスが談話室で一番上等なチェアに座り、お行儀悪くスラリと長い足を組む。
ニヤニヤとねちっこい笑みを浮かべ、頬杖をつきながら猫なで声で話を続けた。

「ああ、そうだ。これは地毛なんだ。変わってる? おかしい? 褒め言葉だな」

デイヴィスが白と黒でぴっちり別れた前髪をかき上げ、顎をクッとあげて相手を見下す。
彼が腕を動かすたびに、白ジャケットの袖で金のボタンがチラチラと光った。

「いいじゃないか、白と黒。まァお前にはとうてい使いこなせないだろうがな」

組んだ足を解き、身を乗り出して相手に迫った。
グレーの瞳の奥の奥で、彼の高いプライドがギラギラと主張する。

「いいか? これは『俺の』色だ。そのナメクジみたいな小さな脳みそで、しっかりと覚えておけよ」