お芋さん太郎
2022-06-03 22:18:29
14148文字
Public twst
 

春色の屈辱を君に

※ツイステ
※デイヴィス・クルーウェル
※アシュトン・バルガス
※設定捏造

以前pixivに投稿していた作品です。




ー逃亡3分前ー

デイヴィスが背もたれに身体を預けると、小さく椅子がきしむ音がした。

「理系の科目が好きなんだ。もちろん俺にできないことは一つだって無いから文系科目も体力育成も実践魔法もそつなくこなすが、あれには答えがはっきりとあるだろう。気持ちがいいじゃないか。まるで白と黒みたいに、正誤が一目でわかるからな」

指に力をこめるだけで簡単に壊せそうな華奢なティーカップを少し傾け、ほんの一口紅茶を含む。

「それでいて、分からないことがまだまだたくさんあるということも教えてくれる。誰だって探求者になれる。ロマンがある。そうは思わないか? 思わない? まあいい。お前にはそういった期待はしていないからな」

デイヴィスがハンっと鼻を鳴らした。