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お芋さん太郎
2022-06-03 22:18:29
14148文字
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春色の屈辱を君に
※ツイステ
※デイヴィス・クルーウェル
※アシュトン・バルガス
※設定捏造
以前pixivに投稿していた作品です。
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廊下に響く大きな足音をやり過ごす。
たっぷり5秒を数え、身を隠していた柱の陰から顔だけ出して左右を確認、前後を確認、念のために上下も忘れず。
ふぅと息をひとつ吐き、デイヴィス・クルーウェルは東の廊下を進んだ。
確かに追われている身であるが、コソコソするのはとてもじゃないが性に合わない。
モデルのように姿勢を正し、胸を張り、足先指先毛の一本に至るまで意識を通わし、まるで世界のすべてが自分のものであるかのように堂々と歩く。
デイヴィスが「マ悪くはないが」とそう言ってツとマジカルペンを宙に滑らすと、それまで羽織っていたミルク色のジャケットがベストに変わる。
どこからともなく現れた白と黒の毛皮のコートがふわりと肩に舞い降り、走り回って土埃の付いた靴は新品同様ピカピカに磨かれた。
正面やや上に浮かせた小さな鏡でメイクのチェックを、ジャケットの胸ポケットに刺してあった真っ赤な小ぶりのダリアを手袋に変えて手に纏う。
進む先には赤絨毯。
しっかりと踏みしめて通り過ぎると、それは花の舞い散るようにホロホロと崩れ去った。
一瞬の英華を彩る儚いランウェイは差し込む太陽の光に照らされ、まるでスポットライトを浴びているような心地にさせられる。
立てば花形、座れば芸術、歩くだけでもショータイム。
それがナイトレイブンカレッジ4年、デイヴィス・クルーウェルの美学だ。
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