enoki181
2023-04-22 22:56:44
49533文字
Public リプレイ
 

【フタリソウサ】グレイ・スター・デイ(雅信×真矢)【リプレイ】

PL:黝さん、エノキ
シナリオ https://talto.cc/projects/I0RwWqZgY-bmcLmfs_hv2


[ GM ] サイクル:1 → 2
[ GM ] 捜査困難レベル:2 → 3

サイクル 2ー1 探偵:伴野雅信

雅信:1d6 異常な癖 (1D6) > 4
4.異常な癖・傲慢な態度表(アナタp16)
異常な癖・傲慢な態度表(4) > できないことに絶望して、見向きもしなくなる

雅信:……いつまで桐ケ谷さんの関心を俺に留めておけるんだろう。
スランプなんて嘘で幼稚に縫い付けてるけどさぁ。逆に速筆な作家の方がいいんじゃないか。俺の筆は遅くはないけど速くもないし。売れ行きも……どうなんだろうな……

「はあ……

暗い溜め息を吐き出す。

真矢:「先生どうしたんですか?ため息なんかついて。溜息吐くと幸せが逃げるってよく言うからしない方がいいですよ~」

先生がなにやら落ち込んでいるのを見て、俺は逆に明るく声をかける。俺も引きずられて暗い気持ちになったら先生をいい方向に向かせてあげられなくなっちゃうからね!

雅信:くそ、俺の気も知らないで……勝手に俺が悩んでるだけだけどさぁ。
むすっと睨みかけ、気になるものを見つけて目を丸くする。

「この劇場、あちこちに雨漏りしてるな。修繕を繰り返して使ってるみたいだけど……最近直されたものじゃなさそうだ」

悩み事から目も逸らせるしいいか、と夢中になって雨漏りを探すことにした。ふらふらと歩き出す。

真矢:「あ、ちょっと先生……!」

そうして先生の後ろ姿を目で追ってから俺はふっと息を溢す。

「やれやれ、まぁ気持ち持ち直したならいいんですけど」

と小声で呟いてから先生の後に続いた。

GM:現場にて/気になるもの
雅信は雨漏りを気にして確認します。
《現場》探偵は有利を得る

雅信:3DT 3DT(2,5,5) > 成功

真矢:AS AS(6,1) > スペシャル(余裕2点と、探偵から助手への感情を獲得)

[ 真矢 ] 余裕:6 → 8

GM:雨漏りを追ううち、雅信は稽古場の隅に気になるものを発見する。
キーワード⑤を獲得します。

GM:⑤古びた血痕

雅信:「水じゃない」

勝手に稽古場に入り雨漏りを確認していたが、隅でしゃがみ込んで言葉を発する。

「血だ。古いけど……ここで何かあったんだ。あの人たちは何も言っていないのに?」

ぶつぶつと一人の思考に入り込む。

真矢:「何見つけたんですか?先生」

後ろから一人で考え込んでいる先生にずかずかと聞きに行く。

だってこうでもしないと先生は教えてくれないし、何か共有できることがあるならあるほどいいだろうと思ったからだ。

俺も先生と同じようにしゃがみ込んでみる。

雅信:「ああ、血の跡があって。ここに」

ほら、と指で示す。

「どれくらいかわからないけど古いもので。一年前の何かに関わりがあるかもしれない」

「誰かに話を聞いてみよう。桐ケ谷さんも来てくれますか?俺だと上手く喋れるかわからなくて」

真矢:「へぇ、こんな所に血痕が……気になりますね、聞いてみましょうか」

よいしょと立ち上がって俺は頷く。

「交渉の類はお任せください!先生は大丈夫ですから!」

雅信:「お願いします」

こうやって頼ればずっと関りを持てるかもしれない。
先に希望を見据え、にっこりと笑みを浮かべた。

真矢:(+):俺の事頼ってくれて嬉しいですね

雅信:(+):大丈夫って言われると本当に大丈夫かもしれない

雅信:フタリソウサの宣言をする。

GM:ひとつ強い感情に変更してください。

真矢:強(+):俺の事頼ってくれて嬉しいですね

雅信:強(+):大丈夫って言われると本当に大丈夫かもしれない

フタリソウサ❻:血痕について、千速陽治に聞くことができる。

真矢:「え〜と、すみません。千速さん、お聞きしたい事があるんですけど少しよろしいですか?」

一息ついてから、俺はまた続けて言う。

「稽古場の隅に古い血痕を見つけたんですけど、何か知ってますか?」

千速陽治:「ああ……じゃあ、こっちに」

GM:千速陽治は探偵と助手を誰もいないところへ連れて行き、密やかに口を開く。
劇団歴が長い千速陽治は、向坂蛍地とも曙館燈希とも仲がよかったようだ。ふたりを見守る兄か父親の気分であったのか、語り口には懐かしむ色がある。

千速陽治:「稽古場の隅でしょう? 一年前かな。今日みたいな肌寒い雨の日だった」
「曙館くんが稽古中に転んで怪我をしたんだ。そのとき結構すっぱり切っちゃったみたいで、血がたくさん出たみたいだ」
「転んだ事故、は……向坂くんと揉めていたんだって。向坂くんも実力は申し分なかったのに、曙館くんに嫉妬していたから。ふたりきりで練習するのも避けてたんだけど、その日は曙館くんから誘われたんだったかな……

「向坂くん、俺のところに来て言ったんだ――『燈希を殺した』って」

雅信:眉を顰める。向坂さんが揉めて曙館さんを突き飛ばしたような。
今日とは逆みたいだ。向坂さんと揉めていた相手は誰だかわからないけど。

「それで、どうなったんですか」

真矢:俺は黙って先生の反応と千速さんの言葉を聞きながら見守っていた。

千速陽治:「やりかねないってくらい思い詰めたんだと思って、その日は俺の部屋に泊めました。ホットミルクをいれてあげて、話を聞いてあげたらぐずぐずに泣いちゃってね。ああ、もっと早く話を聞いてあげればよかったなあ……って反省しました」

GM:そのときの向坂蛍地はよほど鬼気迫る様子だった、というのが千速陽治の語り口から想像がつく。
殺した、とは穏やかではない。向坂蛍地の曙館燈希への嫉妬の根深さが垣間見える。

千速陽治:「団長が曙館くんのフォローをしてくれていた。次の日、稽古にも出ていたんですよ、曙館くん」
「死んだと錯覚するかもしれない怪我をしていたら、稽古には出られないはずでしょう? セリフも完璧だったし、足取りにふらついていることもなかった」

GM:千速陽治の言葉に嘘はない。彼は彼が見たもの、覚えているものをそのまま話している。

それでは、向坂蛍地は何を目にして「曙館燈希を殺した」と思ったのだろうか?

GM:重要キーワード❻転落する事故

雅信:血痕を思い出して流れた血の量を推測しようとしたけど、無理だった。一年も前のものだから正確性がない。

……そうですか、ありがとうございます」

暫く考え込んでから言って、その場を後にしようとする。

真矢:俺も先生と同じように千速さんに軽く頭を下げながらお礼を言う。

「忙しい中、お話ありがとうございました。それではこれで失礼します」

そして、俺はその場から立ち去ろうとする先生の背中を追いかけた。

「曙館燈希を殺した」か。それは彼の肉体なのか心なのかはたまた別の違う「何か」なのか。それは本人にしかわからない事なのだろう。
俺が考えたって仕方のないことなのかもしれない、そう思って考えるのをやめた。

雅信:続けてフタリソウサの宣言。

GM:ひとつ強い感情に変更してください。

真矢:強(+):早いとこ事件解決して先生とご飯行きたいな!

雅信:強(−):あそこで手を握っておけばよかったかもしれない。

フタリソウサ❼:「出番が近いから」と言って出演準備をしに舞台裏へ戻る千速陽治に、君たちもついていくことになる。

慌ただしく準備をする裏方たちは曙館燈希の演技を見たそうにこそすれど、心配している様子はない。

万望泰葉がいない。彼女こそこの舞台の支えに尽力するべきだろうに、どこへ行ったのだろう。

彼女を探すと、客席の一番奥にいるのが見えた。
君たちが近づいていくと、万葉泰葉はほう、と熱のこもった吐息をこぼす。

万望泰葉:「見てください、探偵さん、助手さん」
「あれが新生“ほしつくり”の希望の星です。どんな役をやらせても自分のものにして演じてしまう、劇団をつくるものなら誰しもが欲しがるだろう唯一無二の才能」

GM:銀河鉄道に揺られているジョバンニは、本来ならば隣にカムパネルラがいるはずだが、彼はひとりきりだった。

簡易なセットとひとりきりの役者。一見すれば物足りなさがあってもおかしくないが、不思議とそんな印象は受けない。

ジョバンニの些細な仕草に目がいく。視線運びにつられる。息を吐く音が聞こえるような気がする。

確かに彼は飛び抜けて演技の才能があるようだ。彼がやれるといい、それを信じた団員たちの判断はまちがっていなかったのだろう。

万望泰葉:「本当は曙館くんがカムパネルラ役だったんです。あの人並外れた、ともすれば同じ世界を生きていないかのような演技は、死者であるカムパネルラに最適でした。だけど、ある日をきっかけに向坂くんが『嫌だ』と言って役の交換を申し出てきたんです」
「向坂くんがジョバンニ、曙館くんがカムパネルラ。その配役こそが最適だと思っていましたから、最初は反対したのです。公演間際に配役変更なんていけない、せっかく待ちに待った公演日なのに」
「しかし、向坂くんの剣幕は本当にひどかった。カムパネルラに怯えるジョバンニなんていてはいけない」
「幸い、曙館くんはそれでいい、と言ってくれましたし、配役を変えてみれば驚くほど馴染んだので――許しました。公演は一年延期、かわりに今日この日に、最高の舞台を仕上げることを団員一同強く心に決めて」
――ねえ、探偵さん、助手さん。あれこそ、私の望んだ“ほしつくり”の役者ですわ」

GM:重要キーワード❼ジョバンニ

雅信:「……舞台っていうのは、複数人で作るものじゃないんですか」

「俺は小説家だけど、一人きりで作れたものは何もない。舞台なら尚更……そりゃ、光とか音楽とか、今でも一人じゃないんでしょうけど」

舞台に目を向ける。
まるでそこに人がいるように語り掛ける一人の姿を睨む。

「一人の人間に色々背負わせて、手の届かない星みたいにして。俺には、それが正しいとは思えない」

……誰が望んでいなくたって、俺はこの事件を解き明かしてみせますよ。彼に頼まれたから」

真矢:先生の言葉を聞いて、俺は作家や作る人達の孤独やその姿勢を改めて感じていた。
作るものは違えど、作っているからこそ見えているものがある。そう感じた。

俺は何かを作れるような人間ではないけれど、その人達を支えることは出来る。俺だって何かに一生懸命になれる人が羨ましい、その手で何かを生み出せる人になれたらどれだけ素敵な事だろう?そう考えたこともあった。だけど、俺にはそんな才能もないから、ただ横で見守っていることしかできないのだ。

だけど先生の言葉にハッとして、俺は真剣に言葉を紡ぐ先生を見た。
そうだ。

「一人じゃ、作れないものって沢山ありますからね……

作家と編集者。俺だって先生と一緒に何かをしたり、彼を支えてサポートして、一緒に小説という作品を作っているんだ。

それに気付いて、俺は少しだけ満たされた気がした。
先生、気付かせてくれてありがとうございます。

「ええ、必ずこの事件を解き明かして見せましょうね!先生!」

そして万望さんの方を見てから言う。

「俺達、必ず解決してみせますんで、待っていてください」

雅信:力強い声が届き、安堵した笑みで桐ケ谷さんを見る。
存在を忘れていたわけじゃないけど、声をかけなかったのに。自然と俺についてくる気でいる……ああ、俺の助手だからか。
あんなこと言っておきながら、一人で突っ走りそうになったじゃないか。だめだなぁ。

「ありがとう」

小さな声で心からの感謝を伝えた。この人が俺の担当でよかったな。

「お客さんもいるから、この辺りで。失礼します」

万望さんに頭を下げ、ホールを出て行く。
もちろん、桐ケ谷さんと一緒に。

GM:・配布:知ってたカード3

サイクル 2ー2 助手:桐ケ谷真矢

雅信:1d6 異常な癖 (1D6) > 5
5.異常な癖・もどかしい表(怪盗p16)
異常な癖・もどかしい表(1) > 何かを思い出せそうで思い出せない

雅信:ホールから出てトイレに向かった。

用を足して戻ると、桐ケ谷さんはホール手前の待合所にいて。無線イヤホンでスマホから何かを聞いている様子だ。

……?」

その姿に違和感を覚える。
違和感……いや、既視感?桐ケ谷さんが音楽を聞くところなんて初めて見たはずだけど。
ずっと前に見たような気がするけど、彼が担当になったのはそんな前でもないし。

似てる奴なんていたかな。考えるけどあと一歩が出てこない。
名前、なんていったっけ。
そもそも、名前、知っていたっけ……
そんな知り合いは、いや、思い当たる奴が。

俺はアイツを呼ぶ名を持たない。

どうしようと考えて、足が竦む。

真矢:ふんふんふ〜ん♪と好きな音楽を聴いていたら途中で何処からか視線を感じて、気になって顔を上げてそちらを見る。すると先生が立ち止まってこちらをじっと見ていた。

「あ、先生!」

俺は音楽を止めて無線のイヤホンをしまうと先生に呼びかけた。

「そんなところに立ち止まってどうしたんですか?」

さっき好きな音楽を聴いていたので気分がいい。そんな調子で俺は先生に明るく話しかける。

雅信:「い、や……

喉が張り付く。不思議そうな顔で見られてるから、誤魔化さないと。

「喉乾いたなって、思って……さっき、すごい喋ったから。桐ケ谷さん以外の人と。緊張した……

そして隣に腰を下ろした。

真矢:隣に座る先生を見て俺は軽く微笑むと言った。

「そうだったんですね!じゃあ、これ飲みますか?」

先ほど俺が飲んでいたペットボトルのお茶を取り出して先生に聞いてみる。でもこれは飲みかけだから、先生が嫌なら新しい物を買ってこようとは思っているけど。

「俺の飲みかけですけど、嫌ならそこの自販機で新しいの買ってきますんで」

雅信:「じゃあ一口」

ほんとは喉乾いてないから、新しいの買ってもらうのもなぁ。
そう思ってペットボトルを受け取り、一口だけもらった。

「何聞いてたんですか?」

真矢:「え?さっき聴いてた曲ですか?」

さっき音楽聴いてるの見られてたんだ。
まぁ、そうだよね。俺さっき普通に聴いてたし、まぁ聞かれても仕方ないか。


そう考えて俺は素直に言った。

「洋楽を聴いてました。昔から落ち着きたい時とかに音楽を聴くのが好きなんですよね~」

「あ、クラシックもたまに聴くし、最近流行りの曲なんかもちょこちょこ聴いてますね~」

なんてベラベラと先生に話していく。

雅信:洋楽……アイツも聞いてたな。

「じゃあ、これとか好き?」

自分のスマホを取り出し、聞き覚えのある単語で検索した曲を出した画面を見せる。
アイツにめちゃくちゃ勧められたことを思い出しながら。結局自分では購入せず、アイツのイヤホンからしか聞いたことはない。それでもタイトルはなんとなく覚えてるもんだな。

真矢:「あ、それいいですよね〜!俺も聴いた事あります!」

うんうんと頷きながら先生が見せてくれた洋楽のタイトルを改めて見る。

ああ、これはあの時先生に、いや、先生が作家になる前、高校の時に教えた俺の大好きな曲だ。
先生覚えてたんだ。なんて少しだけ嬉しくなってテンションが上がってしまったのは内緒。だって先生に気付かれたくないし。

「先生も洋楽お好きなんですか?」

雅信:「好きかはわかんないけど……英語の勉強すんのにちょっと聞いてた」

「外国の本、翻訳じゃなく原書で読みたくて。勉強得意じゃないけど、作家目指すんならってのめりこんだ時期があって。その時、知り合いが聞いてた曲ばっか探したんですよ。だからぜんっぜん詳しくない」

「あー、でも、これは勉強で聞いてないな。高校の時に聞きすぎたから、逆にかもしれない」

思い出して笑う。

「そっか、桐ケ谷さんも好きか、これ。なんか……似てるなぁ」

首を傾げる。そんなわけないのにな。アイツは後輩で、桐ケ谷さんは年上なのに。

真矢:「へぇ、そうなんですね。先生って学生の頃も真面目だったんですねぇ」

へぇ、勉強のためにねぇ。俺がオススメした曲もちゃっかり覚えてるんだもんなぁ。なんか、すごく嬉しいな。

「詳しくなくても曲をきっかけに勉強できるって凄いことだと思いますよ!なかなかできない事ですから」

笑った先生を見て「あ、笑った顔も良いなぁ」なんて思っていたらなんだか少しだけ「良くないなぁ?良くないぞぉ?」って思う発言を先生がしているのに気付いて少しだけ焦って話題を逸らそうと俺は頑張る。

「そうですねぇ、先生は普段曲とかは聴かれるんですか?どんなジャンルが好きだったりとかあります?俺すごく興味あるな~」

雅信:「真面目じゃないですよ。授業とかサボってたし。桐ケ谷さんはそういうのしなさそう」

うん、だよな、しないよな。じゃあやっぱり似てない。残念な気持ちを抱えながら、自分のスマホを弄る。

「そんな聞く方じゃないけど、歌なしのやつとか。映画のサントラとか聞いてます」

少し照れながら紹介するうち、気持ちが落ち着いた気がする。

真矢:「サボってたんですか〜!意外〜!え〜?俺、そう見えます?俺も学生時代はふつ~の学生してましたけど、まぁ嫌な授業は少しだけ保健室でさぼったりなんてのもありましたけどね~」

なんて本当や嘘を混ぜながら話す。まぁ、先生には何とかバレてないようで安心した。

気を取り直して先生の聴く曲のジャンルを聞いて「なるほど」と相槌を頷きながら話を聞く。

「やっぱり執筆しながらとかだと、歌があるものは気が散ってしまったりとかもありますからね。でもサントラもいいですね、俺もそういうの好きですよ」

「今度そういうのも聞いてみようかな」と先生に話しながら、俺もリラックスした時間を過ごしていた。

GM:たまり場で休憩

お互いに対する感情をひとつずつ獲得します。
助手はシーン終了時にもう一つ感情を獲得しますが、ここで決めても構いません。

真矢:(+):先生の好きな曲のことが知れて嬉しいな

雅信:(+):洋楽好きなとこがアイツと似てる

真矢:(−):危ない危ない、うっかりあれこれ言うと先生にバレるところだった……

GM:サイクル終了

[ 真矢 ] 余裕:8 → 5