enoki181
2023-04-22 22:56:44
49533文字
Public リプレイ
 

【フタリソウサ】グレイ・スター・デイ(雅信×真矢)【リプレイ】

PL:黝さん、エノキ
シナリオ https://talto.cc/projects/I0RwWqZgY-bmcLmfs_hv2


星空の果てで、君に問う。

フタリソウサ
「グレイ・スター・デイ GRAVE STAR DAYS」


◇たまり場フェイズ

[自己紹介と呼び名の決定]

雅信:伴野雅信(ばんの・まさのぶ)、22歳。一色雅正(いっしき・がせい)の名前で小説家をやってる。賞を取ったやつが有名だと思うよ。他は執筆ペースが速くないし、スランプが長くて。
担当の桐ケ谷さんには、いつもネタ集めやリフレッシュに付き合って貰ってて。その一環で事件に首を突っ込むこともなくはない、みたいな。

……桐ケ谷さんはいない?なら、いいか。
俺、別にスランプでも何でもないんだよね。こう言っとくとさ、何とかしようって家に来てくれる回数も増えるし、面倒も見てくれるし……知り合いがふらっといなくなるの、ちょっと苦手で。目の届く範囲にいないと嫌なんだ。高校の時ちょっとさ。小説家になるきっかけの奴も急に会えなくなって。後輩なんだけど、どうしてるんだろう。
セコいけどしょうがないじゃん。こうでもしないとあの人は構ってくれないんだから。俺と違って社交的だし……頃合いを見て書き溜めた原稿は渡して、仕事してるし。ちゃんとやってんだから、いいじゃん。

真矢:え?なになに、俺の自己紹介?
そうだなぁ、俺はとある出版社の編集をやってて今は「一色雅正」の、先生の担当編集してるよ。

自分で言うのもなんだけど、俺は昔から人の良い所見つけるのが上手くてよくアドバイスしてるんだけど、皆本当に頑張り屋だしいい子なんだよね。だから俺も沢山アドバイスとか協力しちゃお〜!なんて思うわけ。

でも今は先生のことでいっぱいかな。
あの人本当にほっとけなくてさ、俺が目を離すとすぐ変な事件に巻き込まれてるし、スランプとはいえ俺だって常々ネタを提供したいとは思ってるけど、こんなにネタの溢れる日常も中々ないよね。
まぁ、そんな今でも先生がスランプ中なのは変わらないんだけどさ。

……あ〜、っと……先生今いないし、ぶっちゃけてもいっか。
今もめっちゃいい作品作ってくれるんだけど、昔みたいに俺は沢山あんたの作品を読みたいよ。俺の心を救ってくれたあんたの言葉、俺今も忘れてないから。

高校の時、あんたに書くのをやめないでほしいって言ったのは俺だし、あんたが作家としてデビューした時は純粋に喜んだ。
編集としてこの人を支えていきたいともその時思って、出版社に入社したのもそれがあったから。

俺は先生の1番のファンだよ。


でもこれは先生には内緒なんだ。

[思い出語り]

【たまり場の名前】
雅信の家

【表向きの探偵】
伴野 雅信

思い出の品①文化祭の部誌
・雅信が初めて書き、真矢が救われたと感じた作品が載っている。
・作家と編集として再会してから、雅信が「初めて書いた小説だ」と打ち明けた。

真矢:俺は先生の部屋に今日もお邪魔している。
まぁ、ほら!編集は先生の健康管理やお世話も仕事の内だし!こう何度も部屋を訪れるのはおかしいことじゃないって、ね!

なんて思いながらも先生の部屋を改めて眺めていたら、本棚が目に入る。
そこで俺は見覚えのある懐かしいものを見つけてついつい手に取ってしまった。

……これって」

雅信:「ああ、それ」

驚いた声を上げる。お茶を持って戻ると桐ケ谷さんが随分懐かしいものを手にしていた。

「高校の時の部誌です。俺が初めて書いたやつが載ってるんですよね」

机を挟んで向かい側に座る。

真矢:「え?!ってことはこれが実質先生のデビュー作ってことですか??!え、すごい!!!」

実際その当時はデビューはしてないものの、小説を書き上げてそれを本にしてあるのだから実質これは先生のデビュー作で間違いないだろう。

俺は高校の時に見ていたその部誌を、今また手に取って眺めながら感動していた。

「これ、見ていいですか?」

雅信:「いいけどえっと、ぜんっぜん今より拙いですよ」

うわ目の前で桐ケ谷さんに読まれるの、はっず
目の前でページを捲る指を見ていられず、すっと目を逸らす。

「あー、でも、気に入ってくれた奴はいて」
「そいつに言われたから、小説家やろうかなって思ったんですよね」
「いつの間にか会えなくなっちゃったけど

沈黙も耐えられず、ぽつぽつと語る。別に返事はなくてもいいんだけどさ

真矢:「へぇ?じゃあ、その人が先生のファン第一号ってことですね!」

「凄いじゃないですか~!初めて書いた作品でファンができるなんて、やっぱり先生は凄いんですね~!」

なんて、ぽつぽつと昔を振り返る先生の言葉で、昔自分が彼に褒めたことを思い出す。
ああ、そうそう。ここが俺は好きだったんだ。
この……

「                   」

「ここ、いいですね〜。なんかうまく言えないんですけど、いいな~って」

そう言いながら先生ににこっと笑って言う。

「でも、ファンができるのもわかりますね。まだまだこの頃は原石だったけれど、今の作品を読んでも先生はやはり文の才能がおありだなって」

雅信:「え?」

目を丸くして固まってしまう。
だって、その文章は。ファン第一号だった奴も凄く褒めてくれたから。

……桐ケ谷さんも感性似てますね。そいつと」

外見も性格も全然似てないのに。そんなことを言った自分自身に、小さく笑った。

「一作上げるのになかなか時間かかりますけどね。スランプ続きそうなんで、また気分転換にでもつき合ってください」

真矢:その本人、目の前にいるんだけどね。
なんてことは流石に先生には言えないんだけど、でもやっぱり今読んでもこの言葉は好きだからまた伝えたくなった。

「へぇ、ファン第一号の方とお揃いみたいで嬉しいですねぇ!」

にこにこと彼に伝えて俺はぱたんと読み終わった部誌を閉じた。

「ええ、どこまでもネタ探しのお供、いたしますよ!」

[思い出感情の決定]
雅信:強(−):アイツみたいにいなくなったりしないよな?
真矢:強(+):やっぱり先生の書く作品は相変わらず最高だなぁ。大好きだなぁ。

[【余裕】の獲得]
[ 真矢 ] 余裕:0 → 3