黑野羊
2024-03-24 00:45:13
5375文字
Public 意味不明小説
 

意味不明小説《3》

意味不明で、ちょっと怖い、不条理だったり、シュールだったりする、短いお話集
掲載作品)
黒/いつもの事ですから/灰/飼/忘/赤イ花/ある晴れた日/冷たい夜空の下で/僕は自分で自分を殺しました。/私が手放したもの



水が流れていた。
上から下へ、ただ、ただ。

水が流れていた。
キラキラと、煌めきを放ちながら。

水が流れていた。
未来から過去へと、過ぎ去るように。


水には小さな四角がいくつもいくつも混ざっている。

一つ摘み上げた。

小さな少年。
火の灯る蝋燭、白いホールケーキ。
幸せそうな少年。
蝋燭の焔を吹き消す。
暗闇。


水が流れていた。
いくつもの四角を含んで、下へ下へと流れていく。

流れていく。
その先は、暗闇だけ。